ポケモンGO、結構おもしろいな~。
人生で全然ポケモンに触れてこなかったけど、収集欲とか、ほどよいゲームの難易度とか、適度な感じ。スタンプラリー的なのが、地道にその場所を訪ねないといけないとか、新鮮でおもしろい。ポケモンのキャラをもっと知ってたらもっとおもしろかったのかなー。
田辺さんもこうしたのだろうかとか、一緒に遊んでる感があって、なかなか充実感がある。
今夜、あなたのことを考えて眠れる幸せ。
朝起きて、あなたのことを考える幸せ。
今晩も癒されて眠ろう。
前の学校に勤めることになった。
前に辞めた時は嬉し過ぎて、体育館を出る時に小走りしていたのを思い出す。
そんなところに再度勤めるなんて、選択できれば選ばなかったけど、使命なので仕方がない。
今日学校に行ったら、相変わらずだった。
相変わらずの劣等感、嫌な人間の嫌悪感、忙しそうな勤務形態、それらに久しぶりにダメージを受ける。立て続けに合格の報告を聞いたのもよくなかった。
昨日は誰かとランチかもと気を揉んでいたけど、ふと検索してみると、昨日の田辺さんらが歩いていたあの辺は、ポケモンGOのなんていうんだっけ、スポット通りらしい。それで昨日の田辺さんはポケモンをやっていた可能性が大になり、日曜の正午だけど、早く昼食を終えたかなんかして、散歩がてらウロウロしていたのかもしれないと推測される。
家は近いのか遠いのかわからないけど、なんだろう、可愛いな。
それでわたしも一回やってみる。
全然わからない。し、一月のパケット料が1ギガなので、どこまでやれるかなと思う。
家の周辺で少し練習して、ぼちぼち、理解していこうと思う。
ランチじゃなかったかもしれない。ポケモンかも。
その情報は、わたしを少し救った。
辛い勤務、田辺さんの希望を失ったら、勤めていける自信がない。細々と、トキメキを維持していきたい。大冒険はしない。小さなトライを積み重ねていきたい。
ポケモンGOとか、教えてほしいなー。
今日は上の子がいなくて、下の子だけ連れて物産展へ行って、田辺さんいないかな、いたらヘラヘラしたとこ見られたらなんとなく気まずいから、なんだか自然に笑えないや。
なんて思っていたけど当たり前に全然いなくて、でもどこかにいるような、そんな近くに感じる今日だった。
帰宅しようかと提案する旦那を焚きつけて、遠出を促した。市内を抜ける大きな道で、ほら、みんなスマホ見てるけど、ポケモンってまだ流行ってるのかな、なんて旦那が言う。
何気なしにほんとだ、皆見てるねと話を合わせて視線をやると、そのうちの1人が、田辺さんのように見えた。ていうか田辺さんだった。
驚いて、まるで少女漫画の主人公にでもなったような気持ちで、遠ざかっていく田辺さんを見つめる。
会えた。今日も会えた。
でも、あなたの視界にわたしが映らないと、意味がない。あぁ、遠ざかっていく。後ろ髪引かれるなぁ。なんて思っていた。
そして間も無く、何してたんだろうと考えた。
日曜日の正午、家族ともおらず、確かにスマホの画面を見ながら、でもキョロキョロしてて、商店街をフラフラしていた。ワンショルダーの可愛いバッグ、サラッと清潔な服装をして、でも、ちょっと、父親らしくは見えなかった。
もしかして、誰かとランチでもするところだったんだろうか。女の人だろうか。でもさすがに、こんな狭い市内で、日曜の昼間に1人で出かけて、それはないかなぁなんて思うけど、なんとなく嫉妬した。見れて嬉しかったけど、結局モヤモヤしたのだった。
次会える機会があるのは土曜日。
その日は上の子がスタジオで長く練習するから、親の待機時間も長い。何か、素敵なことが起こったらいいのに。
今日は朝から気合いを入れて化粧をしたりして、でも会えないとしても、こういう行動に意味があるのさなんて思いながら、準備を楽しんでいた。最近なんだか顔の調子はいい。
行きは嫁が来ていて、でもハロウィンだからな、気になることたくさんあるしななんて思って、でも最近、嫁を見るとちょっとジェラる自分がいる。最初はあんまり綺麗じゃないし、なにより、オカンみたいだ。田辺さんの嫁というよりおかあさんみたいだ。もしかして本当におかあさんなのでは、そう思うぐらい、老けていたし太っていた。でも見慣れたのか、そう太ってもいないし、まぁ綺麗に見える時もある、上品だし、自分よりよっぽど優れている、なんて思って嫉妬しているのかもしれない。
でも帰りは、田辺さんだった。
ほんとうに、いつの間にかスッと来ている。直前まで誰もいなくて、下の子と来そうな方面へ歩いていってたのに、いったいどこから来たのか。
近づいていって、他のママと挨拶しているように見えたから、やだな、仲いい人とかできてしまったら嫌だな。なんて思いながら近づいていく。
そのうち、わたしに気づいたと思う、そして中に入っていってしまった。これは、ちょっとテンパっている行為だと感じた。しばらくして出てきた。当然だと思う。まだ終わる時間じゃない、今日はイベントだからなおさらだ。
出てきて、車のこちら側を歩く時、わたしの目を見て、会釈してくれた。しなくてもよかったのに。きっとわたしのただならぬ視線を感じて。それだけなんだけど、今日はもう充分だと思った。わたしも会釈を返した。避けられてはいないかもしれない、そして、これは知り合いになれたということかしらんなどと自分が浮かれていくのがわかった。
それだけなんだけど。でも、これの前が傘で顔を隠された日だったから。あれは9月のことだったかしら。長かったなぁ、会いたかった。顔を見れて嬉しい。
あなたのあの時の表情も、同じ思いであったらいい。そう願って今日は眠る。
今朝は田辺さんの夢を見た。
仲良くなる機会があって、向こうも好意を抱いてくれたような予感があったから、とても嬉しかったり
目が覚めても今日は一日田辺さんの事を考えて幸せに過ごせた。向こうも同じような夢を見てないかなぁ。また出てきてよ。
ああ、会いたいなぁ。