そういえば、しばらく忘れていたけど
わたしが奥平くんを思い出すときは
定期的にあるわけで、
それってもしかして満月なのかも、
と さっき初めて思った。

わたし的にはいつも唐突に、
何の前触れなく、避けることは許されず
わたしの心を乱しては
わたしに突拍子もない行動をとらせたり、
連絡先を探させてみたり、
後悔させてみたりと、それってなんだか
先輩がわたしにとった行動に似てるな、
と思って 嬉しくなった。

それは感覚的に毎月あるわけではない。

先輩にフェイスブックで連絡をもらった時、
そこに綴られたものが
わたしがずっと奥平くんに感じていた、また
伝えてみたかったものとあまりにも似ていた。
先輩のことを羨ましく思ったりもした。
それでわたしの心は奪われてしまったわけだけど、
わたしにとっての奥平くんの存在が、
先輩にとってのわたしであったら。
定期的に自分を悩ます、
きっと永遠に忘れられないだろう人。
強い憧れと後悔と、先輩のその感情は
わたし1人のものだけでいい。