物欲が止まらない。
ほんのちょっと前まで、何もいらないと思っていたのに。
退職したんだから、これから出費も増えるんだから 少し抑えないと。


ワンターンの約束を、クリスマスに破られたのは結構ショックを後引いていた。
Wi-Fiがよく途切れるので 繋ぎ直した瞬間、返事が入ってきた。繋いだからだと思ったら、その瞬間に送ってきていた。深夜の授乳時間。
ただ”返した”だけの返事が、何より気持ちを表しているのを感じて 悲しくて、やっと悲しくて泣けるような気持ちだった。気持ちなんかない。初めからこんなつもりで、わたしに声をかけたのだな。と思った。もう気持ちが通うことはない。いい人がいてもいなくても、わたしとは無いんだな。わたしがフリーだったら、あったのかな。一瞬はあったかもしれない。でもうまくいかなかったのかもしれない。

いつか、何年か経って、懐かしく思い出す時があるんだろうか。普通じゃない関係を、わたしも楽しんでいたのかもしれないけど、先輩の気持ちが冷めるのも、結局は普通の短い恋愛期間だったにすぎなかったのかな、と思う。

先輩を連想させる漫画も読み終わったし、ドラマも終わった。フィーバーはもう終わったのだ。

もう開封証明は送らない。
メッセージもしない。
したくなくなったから。
よいお年を、が冷たい言葉に感じた。
年内はない。冬休みはない。
そう言われているようだった。
わたしにはそれをとやかく言う資格はないけど、一度くらい先輩の誘いを断りたかった。

来年は、性格がよくなりたい。
随分ねじ曲がってしまって、生活が困難だとさえ思う今日このごろ。
愛される人間になりたい。


毎日見る夢が、ずっと楽しい。
奥平くんの夢を見たいと思ったら見れたりして、その時はいつも幸せな気持ちで起きる。