どうして、着拒されたんだろう。
原因はあり過ぎるけど、これというものがあったのではないかと思うのだ。

プレゼントかなぁ。
タイミングが悪かったのかな。
電話の後ではなかった。メッセージの後でもなかったと思う。プレゼントが着いた、翌日の金曜の夜中の着信の後。そこが一番確率が高そう。
そんなに腹を立てるようなことしたかなぁ。前に学校に手首のサポーターを送りつけた時、行動力って引きつつも喜んでくれたんだけどな。
状況は変わってきている。
でも先輩なら、お礼のメッセージぐらいくれると思ってたんだけどな。

土曜の昼の着信からまだ1週間。
先輩的にはそこが連絡の最後。
嫌になるぐらい、全然時間は経っていない。
メッセージも何も入らないのは、わかってるのだろうか。着信を残すしか、先輩は気づかない。
だから毎晩、割と気軽にチャレンジしてしまうのだけど、それが通ったところで、また不毛なやり取りのくり返し。焦って着信を残したい衝動もあるけど、何も返ってこなかったら状況は変わらない。
もう少し、自分の感覚に頼ってもいいような気もする。自分が本当に連絡したい時は。
「引き留める」とか「前もって準備」とか、「向こうから誘われてそれを断りたい」とか「子育てがひと段落したら不安」なんてそういう打算的なものを排除して、わたしは今、会えないんだから。夏だって難しい。最短年末。先輩だって勘がいいから、わたしの事情を感じとってる気がするんだな。なんとなく。だから、感覚のまま。あまり考えず、意味をもたせず、日々をがんばってそのうちこの生活が楽しく、幸せなものになっていくかもしれない。

ただ、娘の世話が。
最近身が入らない。
誰かに愛されていると、子のお世話が喜びを持ってできた。
1年先でも、約束されていると思うと、こちらの日々が楽しく感じていた。それがなくなると、こうなる。
スマホばかり見て過ごす。

先輩は、メッセージが入ってこないことを今どう感じているんだろうか。
わたしは、実はこの状態が悪くはないと思っている。毎日連絡できる。それを先輩は知らない。相手に負担をかけることなく、少しの緊張感がある。それでいて、先輩はずっと連絡がこないと思っている。いつか解かれるかもしれない、その期待と好奇心もある。