学校が決まった。
広野くんのところではなかった。
それでちょっと落ち込んだけど、もしかしたら田辺さんの校区かもしれないと、やっぱり少しの不誠実を、あてにしないと生活は楽しめないと思った。
でも、今の学校で抱いてしまった不純な気持ち、それらを捨てて誠実に学校に勤めようと思う。
夏の試験が終わったら、いよいよ第3子。
旦那も乗り気だ。
あんまり市教委から連絡が来ないから、もしかして今の学校なのかと思ってしまい、そうなったらいいななんてつい思ってしまったから、渡辺くんとさよならするのも寂しいし、学校に慣れるというのもいいもんだなんて思ってしまうし、その分ショックが大きくなってしまった。
嫌いなとこが多いのを思い出して、でも嫌だった原因のほとんどはなくなってしまうことや、でも一番嫌な人が残っていることや、なんとか色々こじつけて、受け入れるしかない。相変わらず道のりは遠回りである。でも決めているのだ、次の学校にずっといる。真面目に勤めると。
履歴書はどんどん汚れる、もう書ききれない。
こんなふうに、人生を過ごしていくのだ。
それが嫌なら、合格しかない。
人に恵まれますように。