初日、割と素敵な日だった。

 


高橋先生に話しかけられちゃった。

思いきり用事だけど。でも、あえてっていうか、必要ない感はあるよね。30日締切なんだから、今日欲しがることはない。だけどあえて声をかけられたよね。それに中身を確認した時、「よし」って言った気がする。わたしの希望が、泊まりなことを、よしと言ったのだったらいいなと思った。

 


あの子は、ズルいよね。先生とばっかり組んで。

修学旅行も、ズルい。わたしはそういうのとは全然関係ない。イベントも全然被らない。

 


今日は他の先生にも、よく話しかけられた日だった。子ども達にも。求められてる感。ただ単に、しばらく待ってたんだと思うけど。

中でも若いイケメン先生が、なんだか、違和感がある。給湯室へ空のお弁当箱を洗うのに並んでいる間、列から外れている男の事務の先生と話していたら、後ろからお弁当、先捨ててくださいと急かされて、あ、お先どうぞと言ったのに、いや、先に行ってくださいとちょっとイラついた感じで言われ、話は途中になり、なんだ、ヤキモチか?なんて思っていると、今度はお菓子を持ってきて、オーストラリアに行ってきたんです、これ、お好きな方食べてくださいなんて言っちゃって、よく冷やしてあるチョコレートをくれて、こらこら、オバさん舐めんなよと、勘違いとか思い込みとか、半端じゃないんだぞと、まんまと嬉しくていい気分になってしまっている。

 


高橋先生とのいい感じを求めているのに、意のままにならない、他人とわたし。

目が合うのも、以前とは少し違った感じ。

できれば忘年会より前に、もっとたくさん楽しい思い出が欲しいのだけど。