残念すぎて、昨日はメモする気になれなかった。

 


くじで引いたのは、高橋先生の隣の席だった。

でもそこに、高橋先生は来なかった。

今日は来れなくなったんだって、とか、あらゆる耳に入ってくる情報がショックで、また、こんな話もしただろう、あんな話もできたのに、とか、そんな考えばかり浮かび、会はわたし史上最低に面白くないものになり、もうくじでこんな当たりは引けないだろうこととか、むしろもう飲み会に参加できないだろうこととか、考えれば考えるほど残念で、残念でしかなくて、心底残念だった。

 


きっとたくさん話せたのに。

絶好のポジションだったのに。

 


そう強く思う一方、なんだか意図的に、高橋先生に避けられてると感じる時がある。職員室の席で目が合わないこととか、なんか、不自然さを感じる時がある。欠席も、その延長だろうか、とか思ってしまう。

一方で、運動会の6年生の組体操が終わった時とか、ふっと横を歩いてきて、わたしが話しかけるタイミングを作っていたような時とか、この体育で一緒になった間に、向こうから近づいて話しかけてくれるようになったこととか、なんだろうな、男性不信になっている今だから、八方美人だとか、簡単な結論を出して引いたような気持ちになってたけど、でも、いつどこでどうなったんだったか、やっぱり少し好きになってしまっている自分がいて、高橋先生の気持ちは全然わからないのだけど、何かしら、感じてくれているだろうか、と思っている。

 


葛藤を抱えながら、自分の職務を一生懸命こなしている高橋先生。そこには、触れてはいけないのかもしれない。プライドに触るのかもしれない。わたしは、それに触れてきそうな馬鹿な女に見えるのかもしれない。

 


わたしにはプライドなんてないのだけど、目の前の仕事を一生懸命したいなと思って、あの時の情熱にいまだ突き動かされながら、もがいてみせている、でもその根っこのところも怪しくて、もう簡単にやめたりしそうで、そんな時は第三子案が保険になり、でもやっぱりしばらくはやめないかもしれない、その熱量で際どく生きている。

今日はあんまり眠たくない。

何か興奮しているのだろうか。

色々順調にいっていたところ入浴直前に食洗機の洗剤をぶちまけて痛恨のタイムロス。やり場のない怒り。貴重な勉強の時間が削られていく。昼も夜も。

 


最近身体中がすぐ痒くなったりし、どうにかしたい。

 


高橋先生は今日絡むことがなかった。

つまらないし、なんだか忙しそうなのはいいけど違う先生と楽しそうなのは面白くないわ。

今日も高橋先生と話せた。

向こうから寄ってきて話しかけてくれた。

うまくなったでしょ、ていうのと、本番について相談とか。嬉しい。あぁ、あとしばらくでこの時間も終わってしまうなぁ。打ち上げで話せるかな。

今日もたくさん考えて眠ろう。

今日は台風みたいな日。まさか外に出ることはあるまいと校門を抜けると、まだ1時間目も始まっていないのに、既に校庭に出ている、しかも6年生が。

慌てて外に出る。

なかなか愉快なことをしている。

この風の強い日に、大玉送りの練習をするみたいだ。

使う前に、1人1玉持って耐える時間がある。

強風が吹くと、鉄の玉を受け止めてるぐらいの衝撃がある。重たっ。女子には、少々、厳しい作業じゃありません?

てな感じで遊んでいたら、高橋先生が助けてくれた。嬉しい。

わー、わたしの、できないことを助けてくれている高橋先生。

今日のダイジェストはそれ!

眠い!もう寝る!

運動会の翌日の今日、だんなは1日田んぼなので子どももろくに外に出さずずっと家の片づけをしていた。労働しながら、体力を回復していた感じ。

掃除洗濯炊事、寝室は少し片づいたし、パソコン周りもスッキリ、衣替えをして、扇風機拭いて、といろいろできた。

今日は変わった1日だった。

 


児童玄関から出ていくのに、先生の横を通れたのでラッキーぐらいに思ってたのが、玄関を出たとこで先生の怒号が聞こえ、声の出どころはまさかと耳を疑ったね。子どもに怒るのも意外だったがそれをわたしのすぐ後ろでしたというのが軽くショックで、そしてしばらくドキドキするぐらい声が大きくて、引いてないけど、ちょっぴりやっぱり引いたんだと思う。

わたしのことが嫌いなのかと感じたぐらい、乱暴な怒り方だったから。

それから前の事務員さんにデレデレ挨拶したのも気に入らなかったな。前の事務員さんのことも好きになれないし、なに、あの手。手をどうしたかったのよ。なんてヤキモチを焼き、引くに至った。

子どももなんだか荒れてたなぁ。満月3日前。

まだあと2日もあるなんて辛いよう。

月曜、重い足取りで自分の机に向かうと、メモが置いてあった。

差出人は高橋先生。ちょっとだけハッピーな気持ちになって手に取ろうとすると、そのメモはチロルチョコに貼ってあった。しかもそれを可愛いマスキングテープで留めてある。

超絶気持ちのこもった丁寧なメモに、朝から直角で舞い上がるわたしのテンション。

わーっとひとしきり上がって、わたしのこととりあえず嫌いではないよねみたいな思考を通って、ふと、女子力の高すぎる業に、一旦冷静になった。

スヌーピーの付箋だぜ。男の人が許されるギリギリのラインを攻めている。

チロルチョコ!しかもクッキー。女の人で嫌いな人いないよね。高橋先生もこれ好きなのかなぁ〜。

マスキングテープを持ち歩いているだと…?ちょっと、負けた感すらある。わたしも学校にひとつ置いておこうっと…。

 


とにかく、絶望していた自分には最高に嬉しいプレゼントだった。明日はメモのかいがあるように頑張るんだ!

その後、4限目体育で一緒になり、お礼を言う。そして今日は、ちょっと関われたりした。

ちょっと細面の君だけど、うーん、いいねぇ、可愛気がある。