昨日の最終日は眼鏡の気分で、この姿を見てほしい気もすると思いつつ玄関に向かうと、何やら学校が騒がしい様子。
ある理由で臨時の職員会議が開かれるという。
仕事納めの日、少ない人数で静かに終えるはずだったのに、会いたいと思っていたあの子に、じゃあ会えるじゃないかと、浮き足立ってしまった。
会えて、思わずちょっとだけ積極的に話しかけてしまった。
尻尾ふってるのバレてないかしら。
会いたい会いたいと思っていたら、会えた。
そういう事が、恋の最初には起こる。
それに完全にテンションが上がっていた。
あの子に急に落ちたのだ。
僕が灯油を入れてきます、と言われた時はまだ好きじゃなかった。なんとなく、蕎麦打ちのペアになれないかなとは思っていた。意外すぎるキュートなエプロン姿に、可愛いなと思って。その日の夜の夢だっけ、この子、優しいんだなって思ったのは。その日ぐらいから、といっても次の日は午前中で帰ったんだっけ。ほとんど職員室にもいなかったし。いつだっけ、あっ好きになってしまったと思ったのは。蕎麦打ちの午後だっけか。
今日、田辺さんを見た気がした。
彼は彼で好きだな。