もう日曜日のことがどんどん遠くなってしまう。

 


久しぶりに田辺さんに会える。

会場では全然見つけられなくて、迷いながらロビーへ出ると、後ろ姿があった。いつも、思っているよりちょっと背が高い。

浮き立つ心を抑えて近づくと、こちらに気づき、場所を開けてくれようと離れる。こちらに向き直した時に、また会釈をしてくれた。

下の子を見る田辺さんは、あちらこちらに移動していたけど、8月の発表会の時と同じように、視線をやると、こちらに返してくれたように感じた。

ロビーの二階に移動したのを目の端で見ていて、ふと二階に目をやると目が合って、田辺さんはすぐにそらした。