稚魚の放流に行ったのはいつだったかな。

あれも、かなり何事もなかったはず。

バスの補助席で前後になったけど、ろくな会話もないまま、川につき、魚を流し、またバスに乗って帰ったそれだけだったな。

あれは体育大会前だったかもしれない。

 


やっぱり、妙な気合いを入れて挨拶されるようになったのは、体育大会の打ち上げ後だったと思う。

 


プール学習で、全然高橋先生と一緒にならないのを不満にしていた、それなのにイケメンとはクラスの監視に当たって、内心ぶぅぶぅ言いながらも、スタイルのいい身体をどうしても監視してしまう、そのことはブログに残っていた。

それから夏休みに学校に子どもを連れて行った日も、先生のことが書いてあった。このまま雑誌の表紙になれそうだ、美人親子、というのを随分リップサービスのいいこと、ぐらいで聞いていた、あの時は下の子が自分でズックを履くのを見守っていたのをさらに見守ってくれていて、さよならと出ていくまで見送ってくれて、いい奴だ、そんなに鞄のことがありがたかったのかな、ぐらい思っていたものだけど、どんなことを考えて見ていたのかな、と今になって思う。

一緒に覗いていた新人の女の子の事も、急に気になってきた。そりゃ、同僚があんなんだったら、好きになることもあるよな、と思う。高橋先生といい、あの子ずるいな、とも思う。

 


夏休み明けのことからは、大体記載の通りだと思う、でも夏休み終わってからもう1ヶ月経つんだなーと思う。時間が過ぎるのが惜しい時は、早く経つものだ。

 


先週最後の木曜日、急に算数のクラスに現れた。

そう、週始め隣のクラスの理科の授業に入っていて、あれ、どうしたんだろうと思っていたのだけど、廊下に現れたところで悟った。4年生の授業を見ているのか〜。研究熱心な… と思いつつ、今かなり無防備にうがいをしていたところを見られてしまったショックと、もしかして、わたしに会う機会を増やすためかと、勘違いのスイッチが入ってしまって、いろいろ衝撃が冷めやらぬところに、先生が小声で何か囁いてくる。え、と体を近づけるも、小声過ぎて全く聞こえず、3回目、耳を近づけてなんとか聞き取れる。児童の話に、ぎくしゃく返事しながら、先生が照れている気がして、わたしも戸惑ってしまうのだ。これからしばらく来てくれるのかなとか、ずっと前に階段で話しかけられた時、わたし一段上がってるのに視線が一緒で、背高いってすごいな、と思ったエピソードを思い出した。先生は背が高いから、クラスにいる存在感がすごくて、背高いのって格好いいなと久しぶりに思ったという話。