突然の田辺さん。
すっかり忘れていた頃に、ふと見た車の運転席に田辺さんが乗っていて、目が合ったわたしは素で動揺してしまい、ヘラヘラと辺りをウロつき、うちの子と田辺さんの子が同時に出てきたのが微笑ましいやらラッキーやら、田辺さんはわざわざ車から出てきて自分の娘を車に乗せて、その時目が合いわたしに会釈してくれた。わたしは挙動不審気味に娘に手を振り、おかえりと言ったのだ。
田辺さんも別に出てくる必要はなくて、同じく舞い上がっていたんだったらいい。
あ〜、短髪の田辺さん可愛いんだよなぁ。
可愛い。かっこいい。塩顔っていうのかな、あっさりしてて格好いいよ〜。つき合いたいよ〜。
っていうモードに今日はなってる。
レッスン待ちの公園で、田辺さん家の車が横切っていって、あれは嫁なのか田辺さんなのか、でもどこへ向かうのか、と引かれていたけど知る由もない。田辺さんのお家は結局アピタの向こう側っぽいし。
ああ、向こうから、声かけてくれないかなぁ。
先生たちでもいいんだよ。わたしからも行きたいけど、やっぱり口説かれたいんだよぉ。
学校はもう拘束されてしまっているから、誰の顔も見れないんだよぉ。誰か、ウキウキさせてくれ。