宮本くんの夢を見た。がっつり見た。

 


夢は二本立てで見て、ひとつ目はまた車をぶつける夢。今度は車にも当ててしまい、さらに逃げた。怖くて目が覚めて、夢だとわかってほっとしても動悸がして、怖くて宮本くんのことを考えた。

それから寝たからか、次の夢には宮本くんが出てきて、何か集団でどこかに向かうような夢だった。校外学習だったかな?そこでフォローしてくれたり、話しかけたりしてくれる夢で、起きてめちゃくちゃ会えた感があるのでかなり心が満たされていた。

 


二兎を追うものは一兎をもえず。

娘の発表会の今日は、なんだか自分の欲に振り回されてしまった。

バレエの日は田辺さんモードで、朝一車を隣につけられて、帰り道も見かけて、今日はついてるなんて思ってた。

昼から行くと、田辺さんの姿を自販機のところで見つけて、もっと交流の機会はないかななんて思いつつ、トイレに行く。今日はスヌーピーのハンカチ。このハンカチには高橋先生とラッキーがあるという願かけがある。まぁ、こんなところで会うわけないけどね。

バレエ中は田辺さんは近くにおらず、演目が終わり、娘が出てくるのはまだかな、と会場から出てバッグのハンカチを目にやり、高橋先生のおまじない、とポンとさわりウロウロしようとしかけると、なんと目の前に高橋先生がいた。

驚いて、誰かと会話中の先生の視界に入り、ちょっと強引に挨拶をしてしまう。先生も驚いて、会釈などしてくれた。テンションの上がったわたしは2階から、娘が出てくるのを待ってるアピールをしつつ、高橋先生をチェックし、子どもを見せびらかしたいような欲もあり、欲だらけで挙動不審になり、娘のお迎えの連絡に気づかず、結局高橋先生も、田辺さんもその後目にすることはなく、時間も無駄にして、娘の遊びたい欲も満たしてやれず、誰の願望も叶わず、義父の望まぬ誘導で、美味しいご飯だけを愉しみ大人しく帰宅したのだった。

 


ただただ、ハンカチの直後の高橋先生に驚いた日。すごいなあのハンカチ。やっぱり縁があるのは先生の方かしら、なんて思ったけど、結局今日は何にも実っておらず、あちこち手を出してもひとつも成果がなく、ああ、今日は少しのときめきがたくさんあった日だけど、濃い時間を、1人の人と過ごしたいわと思う。

 


できれば今朝の夢で見た、宮本くんであってほしい。でもそもそも人妻には全てハードルの高い話であると、半ば諦めの気持ちだ。