夏休み明けの朝も、宮本くんは夢に出てきてくれた。

この夏休み、結構夢に出てきてくれたから、あんまり寂しくなかったよ。

 


てなことを考えていた今日の始め、今日は普通だった。

登校班会議の訂正の紙を持っていっても大きなリアクションはなかったし、下校の時教室まで確認に行っても同じだった。むしろそっけなかった。

わたしは臨床心理士の興奮があるから、今日は宮本くんにとらわれ過ぎることなく真っ当に過ごせたと自分を褒めたけど、お弁当をわざわざ学校で食べることもせず、帰ってくるのを内心待っていたけど、会えなくてもサッサと車に乗り込み、でも帰り道でもいないかなと探したりもしたけどどこにも見当たらなくて、結局、訂正の紙を持っていった時もそう、すれ違ってしまいそうになるのを無理に待ったりタイミングを見計らったりして、でも今日は運命的ではなくて、そうやって会っても、温度の低いリアクションであるのが後から重いショックとなって胸に残り、夏休み明けの宮本くんは、わたしには酷だった。

頼みの綱の大学院受験も、今すぐアクションを起こせそうな話じゃなさそうで、今日明日のわたしの生活を変えそうなものじゃない。結局は第3子が全ての話。

どのみち、今の学校にいれるのはあと僅かな期間。

 


宮本くんの中で、わたしの順位は下がりに下がって、あの子よりあの子より下になって、あ、でも、児童玄関で、ちょっとだけ目が合ったような気がしたな。わたしが全然逸らしてしまった。わたしがこのモードなのがだめなのかもしれない。だって、迷惑をかけたくないから。

今日、会いたいと思ってはくれなかったかな。

お昼で帰っても、どうも思わなかったのかな。

明日からは完全に諦めてる。せめてたまに姿を見れたらいいと思っている。そのうち、フェードアウトか。