体重は46.7キロをマークしたところで、目標だった47キロも切ったことだし、そこでダイエットは終了としたのだ。食欲が戻って、今は48キロ台なのだけど、今後は重さは気にせず筋肉をつけていこう、というふうになっている。

夏休み力を入れているシミ抜き、シナールexみたいなやつをきちんと飲んでいるけど、腕のそばかすは全然薄くならない。周りが白くなって浮いているのか、むしろ目立っているような気がする。まぁ、夏の日焼け予防で。

 


先輩の声を久々に聞いた。

定期的に見ちゃうフェイスブックに、自分でラジオを立ち上げたとあって、それの聴き方まで丁寧に書いてあるから、つい手続きを踏んでしまった。わたしに聴かせたいんじゃないか、とまで思っていた。

聴き終わると、どっと体が重くなった。少なからず、ラジオを聴いて高揚していたのだと思う。先輩がどう思っているのかわからない女の人と、ベタベタ話すのを聞いて、妬いたりはしなかったつもりだけど、先輩の人生の中に、わたしは1人分の人間の大きさもない存在なのだなと思って、もうどうでもいいやと思ったりした。期待していたのかな?自分の話が出ると。

あの人なのかな、エレ片のお椀の時の鯖江かどっかの人って。なんでわざわざ公共の電波に乗せてるんだろう。すごく回りくどく自慢したいように聞こえたんだけど。

50歳の約束を、わたしだけが気にしていたのでしょうか。

 


最後に会ってからたぶん5年ぐらい経った。

あれから、先輩はどうしてたのかな。

フリーを匂わしきらないところは先輩っぽい。

だから逆に、フリーなのだなと思って、一恋でもあったのだろうか、その傷を治すためのまた夏なのだろうか、活動的な先輩。

その活動的になっている先輩に、きっと存在を気にしてほしいわたし。ラジオの続きをまんまと気にしているし、きっと話題にしてくれると思っている。でもあれか、めがねびいきで使われた内容と被る話はしないのかな。わたしにはあれと、不倫の話しかないもんな。それを流すことで、知り合いばかりが聴くだろうラジオで、あぁ、高校のあの子とそんな仲に、みたいな話は、いろいろ考えたら軽はずみにできないのかな。

わたしはそれでも、スムージーの話とか、わたしが愛したことを言ってほしいと思っている。先輩側の話を聞きたがっている。

あの女の人の彼氏を探すという手前、先輩の話はぽつぽつとしかしないみたいだけど、それで投入したのは元奥さんとの話だった。それで、あぁ、わたしなんてってなったとさ。

 


わたしはちっとも面白くない人間に成り下がり、自分でもなんてつまらない奴だと思うようになった。誰にでも受けるように、誰にも否定されないように、自分という個性を打ち消すように、と努めてきた結果、こんな感じになっている。ずっと不思議に思っている。

旦那の拒否に始まり、先輩に拒否され、既婚年上男性を始めとして教師とは実ることなく、出会い系アプリでコテンパンに存在価値を否定され、今現在は宮本くんに拒否され、旦那のよくわからない欲望を拒否したことでようやく人の形を保っている、全然面白くないわたし。

ちゃんとした社会人になろう、とすればするほど、全然面白くなくなっていく。

皆に否定されないように、愛されるようにとしたことが、誰にも愛されない、そして自分自身でも愛せないわたしを作った。実際魅力的にもなっていない。

本当に好きなこと、という夏休みの自由研究のテーマ。とにかくのびのびと過ごしている。

おかげで宮本くんの依存はだいぶ薄まったし、始まれば戻る怖さはあるけど、食べ物もおいしいし、家のことに興味が向くし、そこから発展するもの、ていうことよね。

教採は一時しのぎの現実逃避。結果は気になるものの、よくない結果だと思っている。