待望のインフルエンザになった。

来週金曜まで休み。

罪悪感や寂しさがあるけど、どうせ月曜から行ったところで朝から給食までべったりで、給食も拘束、昼休みもカット、掃除も無責任に任され、5限のギリギリまで勤務を強いられる生活。どうせあの先生にもこの先生にも一目も会えない。そんなの、行く意味もないんだ。

 


それにしても、担任の頼りないことよ。

インフルになったから、よろしくってメールが来た。いやいや、よろしくじゃねえよ。なーんかなぁ。浅いのなぁ。ほんとに50ぐらいのおばさんが、物事から逃げて人に任せて、みっともない。

 


休みが明けたら、事態が好転したりしてないかなぁ。また宮本くんと一緒になりたいんだよ。

誰かに会いたい金曜、勘違いして1日取った年休を、ただただごろごろして消費している。

昨日なわとびで張り切って、それが体を思った以上に酷使して、その回復に使っている。膝から下が筋肉痛で、これが回復すれば、体力や引き締まった下半身が手に入ると思っている。

 


いろいろ出かけようと思っていたんだけどな。だいたい美容室が空いてなかったから。日用品の買い出しや、1人で好きなこと、と思っていたけど、最近の勤務に疲れもあって、1人で倒れこむ方が勝った。子どもたちのいないところで、好きなだけのびのびしたかった。ずっと。

 


先生の椅子に座っていて指先に付いた、先生の匂い。この匂いはなんだっけ、とくんくん嗅いで、煙草の匂いだと思い出した。

そういえば飲み会で、頻繁に外に出ていたな。

あの時、心配性な彼女への連絡か、喫煙なのかなと思っていたんだ。体育科のくせに、不健康な。結構たくさん吸ってる気がする。今の煙草は体に悪くないのかな。ストレス溜まってるのかなー。年明け、少し痩せてたしな。彼女と会うのは癒しになっているのだろうか。

 


ジブリでは『おもひでぽろぽろ』が好きで、最後子ども達に押される形でくっつくあのラストシーンが好きだった。無邪気な子ども達から見て、カップルになるべく見える男女。わたしも子どもの頃思ったことあったな。宮本先生とわたしが、子ども達にとってそう見えるようで、皆口々に、両者の想いを引き出そうとしてくる。木曜はわたしに質問ということだったから、わたしがどう思ってるのか、そればかり手を変え品を変え尋ねてきていたけど、宮本先生は子ども達に何て聞かれ、何と答えていたのかな。あの給食の出だしの、秘密めいたやり取りの詳細を知りたい。

子ども達が演奏してくれたアラジン。この学校でのテーマソングだわほんと。恋に落ちっぱなし。

終わりに撮った写真、欲しいって言おう。

 

 

 

夏目漱石『坊ちゃん』読了。

この学校で夏休み前からコツコツ読んでいた。

なんていうか、あんまり大したことなかったな、というのが率直な感想で、現代の溢れるメディア、目まぐるしい変化に振り落とされまいとする人々、無量大数の個人の発信にどっぷり浸かっているわたし達には、なんともちゃちな話だったというか、文学もきっと進歩しているのだな。

気を取り直して『こころ』に取り組みたいのだけど。あとはうちにある数冊を読みたい。

川端康成は美しかったのだけど、今読むとどうなんだろう。ちょっと怖い気もする。

今日は期待を消した招待給食があって、期待ゼロからだから席が先生の隣に設定されていたことに笑えたし、先生が子どもたちの前で、暑いねとか、愛があればとか、それっぽい事を言ってたのがもう緊張しちゃって、どうしても力が入っちゃって、質問の答えも意識したものばかりで、リップサービスだと言い聞かせても、全然ダメダメだった。

もうね、簡単に好きになっちゃうよね。

若い長身イケメンですよ。

かたやセックスレス人妻ですよ。

これは性欲でしかないのか。

女性の脳とは。

 


どんなに好きになっ(たと思っ)ても、

どんなに相手のことを想っても、

どんなに身を投げ出しても、

受けてもらったことがない。

誰が相手でも、でもこの人ならもしかしてと、

でもやっぱり何回経験しても結果は同じだった。

なら違う方法で、違う考えで、相手に求めることもなくして、全部相手のせいにしようと思うのがいけない、わたしの選択で、わたしが欲しいものだけ掴む。

もしかして君が欲しいなら、欲しいと言って、掴まなければならない。

例えばこうやって、スマホを使って、連絡を取ることは本当はできるのさ。

それをしないのは、常識的な段階を踏みたいのもそう、ラッキーを待っている。卑怯なのだ。

わたしは随分性格が悪い。最近思い知らされる。

 


先生とのラッキーを思う。

ここに赴任する前に会えたこと。

同じ学校になれたこと。

たくさんの行事で一緒に行動したこと。

よくしてくれるところ。

クリーン作戦の帰り、一緒に歩いて帰ったこと。

今日の給食で隣で食べたこと。

アカンちょっと泣けてきた。

 


高橋先生モードの時は、きっとまた違うことで心を惹かれて後ろ髪ひかれるのだろうけど、先生、やっぱりちょっと好きだな。何が好きって、挨拶が好きだった。

 


泣けてきた。今の学校にいたい。

どうしたらいいんだ。どうしたらいいんだ。

先生に相談してみたい。

何て言ってくれるのかが知りたい。

だめだな、それも今日風にいうなら、あなたと一緒にいたいから、違う学校に行きたくない。あなたと離れがたい。あなたはどう思うのか。何とも思わないか。わたしのした選択を、あなたに伝えたいのだ。

突然の田辺さん。

すっかり忘れていた頃に、ふと見た車の運転席に田辺さんが乗っていて、目が合ったわたしは素で動揺してしまい、ヘラヘラと辺りをウロつき、うちの子と田辺さんの子が同時に出てきたのが微笑ましいやらラッキーやら、田辺さんはわざわざ車から出てきて自分の娘を車に乗せて、その時目が合いわたしに会釈してくれた。わたしは挙動不審気味に娘に手を振り、おかえりと言ったのだ。

田辺さんも別に出てくる必要はなくて、同じく舞い上がっていたんだったらいい。

あ〜、短髪の田辺さん可愛いんだよなぁ。

可愛い。かっこいい。塩顔っていうのかな、あっさりしてて格好いいよ〜。つき合いたいよ〜。

っていうモードに今日はなってる。

 


レッスン待ちの公園で、田辺さん家の車が横切っていって、あれは嫁なのか田辺さんなのか、でもどこへ向かうのか、と引かれていたけど知る由もない。田辺さんのお家は結局アピタの向こう側っぽいし。

 


ああ、向こうから、声かけてくれないかなぁ。

先生たちでもいいんだよ。わたしからも行きたいけど、やっぱり口説かれたいんだよぉ。

 


学校はもう拘束されてしまっているから、誰の顔も見れないんだよぉ。誰か、ウキウキさせてくれ。

今日は突然の人嫌い発動日というか。

あれもこれも嫌になって、学校も辞めてしまいたい気分にまでなった。

 


嫌なことばかりなんだもん、学校。

3年生に入ることになったあの頃は、ピークだったな。いい時はすぐ終わってしまうんだ。

おばさんの惰性の弊害。終わらない休憩時間奪取。朝から晩までずっと気を張っている。他のやつらが呑気に勤めているように見えて、多方面にまでイライラしてくる。どうしてできない正採用の尻拭いを、パートが休憩時間割いてしなければいけないのか。そのイライラが募ってきて、最近は担任の顔をまともに見ることができない。校長教頭とも、浅いコミュニケーションしか取ることができない。したくないことをする事はパワーを大きく消費する。

 


4月からの身の振りも決まらず、モヤモヤを増幅させる。

考えても、講師の選択肢しかない。

いろいろ嫌だと思うことはあるけど、この学校を去りたくないという一番その選択にとって邪魔な感情、それが今この瞬間取り払われている。

 


今日のいいことと言えば、生理がパッときたことぐらい。

年明け初日はまあまあの対応だった。

朝の職員室であの子がわざわざ振り返り、明けましておめでとうございます、と挨拶してくれた。皆にそうなんだろうけど、無視されるより、嬉しかった。

帰りは思わぬ下校指導をすることになって、その帰りの車が一緒になった。その瞬間は目をそらせなくて、向こうはどう思っているのか、単に置いてかれたくなかったのか、そんなことを視線に乗せながら、見たくて見つめてしまう。車の中でも、各々の先生の話を聞きながら、目は先生の瞳を待ち構えて捉えた。新年からいいこと、でも、あのT先生が高橋先生を連れて行ってしまったのはよくなかった。高橋先生と、仲良くならなきゃあ、今年は。

 


悩みは解決しない。今日は校長先生にも相談する暇がなかった。

 


旦那とも、絶望的なケンカをする。

さわると目の上が痛い。