バレンタイン翌日の今日。

田辺さんと話しちゃった!

 


今しかないタイミングが降りてきて、今日わたしは朝からネズミ駆除に帆走し、ノーメイクに髪もボサボサ、メガネにマスクだったのだけど、衝動に抗えなかったね。

 


職安にいらっしゃいましたよね、というジャブを皮切りに、結構長いこと話が続き、幸せな時間が流れた。体は汗をかくほどで、心臓も元気に血液を送り続けていた。

 


田辺さんに、総務課にいて、という話をしたら会社名を聞いてくれて、すぐに、あぁそうだった気がする、と言ってくれた。本当に思い出してくれたのだろうか。結構前、もう10年くらい前だ。

そうだったと何回か言ってくれ、でもまじまじと顔を見られるのはコンディション的に耐えられなくて、わぁ、今日ボサボサで、と慌ててみた。

どこで会ったのか、って場所が変わったりすると分からなくて、と言った。言葉の端々に知性と優しさを感じた。

県外の人だと思ってました、と伝えると、全然、嶺南ですと教えてくれた。敦賀とは言わなかった。転勤とかあるんですか、と聞いたら、県内の14箇所くらいのハローワークを回ると言った。国の仕事じゃなかったですっけと言ったら、そうなんですけど、回るのは県の施設ですね、って教えてくれた。なんだか遠目で見るクールな田辺さんと、目の前にいるアガった田辺さんが、違うように見えた。人と話す田辺さんを羨ましく見てたけど、もっとクールな顔をしていた。まぁ、あんまり知らない人に結構な勢いで話しかけられたら、そうなるよね。

もう長いんですか、と聞いたら、そうですね、15年目くらいです。と教えてくれた。新卒だったらまさかの年下?

 


下の子を連れていた田辺さんはちょいちょいその子に声をかけて、合間に話してくれた。下の子は上手に周りで遊んでいた。

その内に子ども達がバレエ教室から出てきて、うちの子が田辺さんの子を呼び、2人で出てきた。田辺さんに会釈をして、それぞれの子らに何もなかった顔で、おかえり、と言って、わたしはそこの車に乗せ、田辺さんは3人で駐車場まで歩いて行っていた。

 


会釈の時、田辺さんは「また」って言ったような気がした。

都合よく記憶を改ざんしてるのだろうか。

都合のいいままにしておこう。

 


拒否の苦しみ。

今日はそんな感じでルンルンだったのに、会話や気持ちを遮断されるのは、未だに大きな苦しみだった。涙がじわじわ出てくる感じ。旦那の拒否か、先輩を強く思い出した時。色んな人にときめいてるようで、実は1人にも期待できなくなってしまっているかもしれない。色々と開き直った恋は、恋にならないのかもしれない。

 


でも、性欲になる前の、その人がかわいいという理由だけで好きな状態、今日は久しぶりにその感覚で嬉しかった。やっぱりコミュニケーションって大事だな。