今朝は宮本くんの夢を見た。いい夢。

2人で抜けられそうなところを、あの子もいるということで相談して声をかけることにした。でも結局は2人でいたくて、手を繋いで、腕を組んで、そこで目覚ましより前に起きた。昨日は夜遅くまで起きていたのに、生理直前で、女性ホルモンの高まりを感じた。でも起きてからも感じる余韻に、しばらく喜んでいた。

 


朝は高橋先生が近くに立って、しばらく話した。距離が近いしなんだか人目が気になって、挙動不審気味に話す。でも今日の先生の顔はとても格好よくて、緊張だか何だかわからなくなった。

 


さて今日も安定の交流のなさ、相変わらず事務員から謎のアプローチをされるんだけど、ちょっと嫌になってきて、というのもその人が邪魔で宮本くんと2人になるチャンスが無くなる。それに苛立ちを感じ、あんまり相手にしない。

 


交流を求めて脳が先生のクラスだと勘違いさせたり、お昼で帰る子に声をかけてあげられなかったりした。お昼に庭でカメを一緒に見た。カメをよく見ろと子ども達にいう宮本くん。以下略だ。

 


全体の見送りの時間になり、今日も鉢植えあたりでうろうろする。ヒヤシンスは確か球根なのに、種ができていた。その驚きを言ったけど、あまり詳しくないということだった。まぁそうだよね。でも後で調べたら、種ができるのも珍しいし、タネから球根になるのは6年かかるらしい。

 


図らずもあの子を見送った後2人きりになり、なるや否やわたしから話しかけてしまった。4年生に会うと寂しいですか、と言った。寂しそうな顔をしてたからだ。寂しいですね、と素直に言ってくれた。わたしの方にも振ってくれたけど、わたしはそこまで寂しくなかったから、ただ聞いてあげたかった。同じドアから入って、2人で閉める。把手をかけようとすると、それを取って一緒にかけてくれた。水筒が向こうにあったのを思い出したけど、忘れたふりして並んで歩いた。わたしに歩幅を合わせて歩いてくれていた。休校のことや、延長の可能性の話を聞いた。宮本くんも再開を待っている。わたしもあの日常を待っている。

職員室のドアをゆっくり開けてくれて、先に中に入って、ドアをわたしも閉めた。

 


最近詩人だな。

玄関に出て姿が見えた時、ドッドッと心臓が鳴った。これは恋だな。と思ったのだ。