今日もささやかなことなんだけど。

 


せっせと渡り廊下を渡り、一目姿を見れるかどうかが毎日のささやかな楽しみ。

今日は何色の宮本くんなのかを知りたいのです。

 


てなことを間に挟みながら今日も誠実を目指して働いていると、5時間目、授業が開始して15分ぐらい経ったとこだったか、急に宮本くんが教室の横を横切った。

それまで、掃除の時間にニアミスしたぐらいだった。件の渡り廊下で。今日は白黒の宮本くんで、しまったな、予測はしてたし全然合わせに行けたんだけど、今日はちょっと気分が沈んでいて、暗い色のセレクトになったんだ。あんまり見ない、何かの40thのTシャツで、かわいかった。なんのアニバーサリーなんだろうと気になった。

 


横切った時はわたしは真剣な顔をして、担任の先生の説教を聞きながら、目の前の子どもをぐっと見ていたのだけど、突然の登場に一瞬動揺して、目で追いたくなったところをなんとかこらえて視線を子どもに保っていた。

 


何しに通ったんだろう。空き時間かと思ったけど、違ったみたいだ。間教室に用だったのかな。そうじゃないとしたら、ちょっと気にして通ってくれたのかな。そうだったらいいな。絶対にわざわざ通らないと通らないとこだからな。

 


その後は教室で姿を見た。その時も見られてしまった。

好きなのは迷惑だろうか、嬉しいだろうか。

全然わからないんだ。