会わないでも済む月曜日、もうあと5限を残すところ、あとちょっとで階段を横切れるってところで、ばったり出くわした。

 


神様は空から、こいつら会わせてみようっと、みたいな人の運命を駒を動かして面白がっているような、普段そういう存在は信じてないのに、その時はやたらそんな絵が浮かんだ。

 


多少動揺したような、気をつかっているような、あ、先生、だとか言う宮本くんに、わたしは昼すぎにおはようございますと言い、すみません、と言ったかどうだったか、とにかくそれまでスタンスは普通に振る舞う、そして好きだった頃の前の対応に。を心がけていたので、さらっと流そうとしていた。昨日行ったんですか、と言うので、あ、行きましたと言ったら、小さい声ですごい、だか何だか言って、暑くなかったですかと言うので、いや、でも、曇りだったからと言い、どうでしたかとか何とか言われて、気持ちよかったです、と笑ってみせた。

去り際の言葉はどうするかと思っていたけど、また次の機会に、とぎこちない顔をして切り上げて行った。

 


それって、絶対に行かないってことですよね。

もう一回言うけど昨日のコンディションで、行かないのはもうNOだから。

どんな条件だろうが、気持ちがあれば行ったのだ。

ごみ拾いボランティアというのはわたしが思ってるよりハードルの高いことなのかもしれない、だけど、好意があったら、どんな理由でもきっと行ったのだ。好意がない人と、興味のないことをするわけにはいかない。

 


もちろんそれ以上踏み込まず、わたしは黙って笑った。顔の筋肉だけで笑っていたな。