今日はいい日ではなかったかもしれないけど、そこまで悪い日ではなかったとは思っている。
坊ちゃんも読了できたしね。
集会なのを知らなくて、やった、今日まだ見てなかったから嬉しいな、と体育館に1年生に混じって向かっていたら、3年生の前に偶然ついた。わたしの後ろを宮本くんがついて歩いており、歩きにくいな、あ、今日の図工の支援のこと聞こう。と振り向いて、話しかけた。近くに寄ってきてくれたのだけど、わたしの進行方向に壁から出た部分があり、宮本くんの方を向いて歩いていたわたしがぶつかると思ったのか、ふと近づいて肩あたりに手を添えた、どうだったか、ギリギリ添えなかっただろうか、ちょっと触れた気がするような、とにかくわたしがぶつからないように気を配ってくれたのだ。
冷静を装って体育館に入ると、子どもをちょっと整えてから、わたしの隣に立ってくれた。なので集会が始まる前に、さっきの続きをそっと話す。
支援計画が難航しているのだ。わたしの中で。
集会、後ろにつかれて気はるなと思ってたら、なぜかスッとわたしの前に移動してくれた。髪切ったのかな。若干短くなった気がする。それを楽になって見る。
5時間目、相変わらず導入が上手で、まあ笑ったり、あれの方の絵を見て凍りつくような気持ちになったり、あれはこの時間空きなので、来るだろうなとは思っていたけれど、思ったより早く登場し、ずかずかと教室の中に入ってきて、もうどうでもいいから、わたしが支援してる近くには来ないでくれと念じながら、視界に入れなかった。いつも近くに先生は感じたし、わたしは誠実に仕事を全うしようとし、ていうか、そもそもわたしもこの時間5年生の先生の犠牲の上に成り立っているのであって、お礼をしなくてはならない、あと1年生の生活も、どうするんだそれ、でも今日この時間を外しては、この戦いに負ける気がしたのね。
わたしの今日の地位は死守したつもりだけど、来週以降はもうどうでもいいや。
だいたい、金曜5、6限てなんだよ、どこ見たんだよ、先生。わたしが2時間続きで空いてるのはそこしかないと思って、っていうせりふは嬉しかったけど。わたしの時間割はどこも2時間続きで空いてるところなんてないんだけどな。ていうか空きはないんだけど。図工は確か月曜だったんじゃ、と聞くと、先生が入れると思って変えた、という。わりと時間割きっちりしてる先生が、わたしに支援に入ってもらうために、わざわざ変えたなんて!それはとても嬉しかった。わたしでないと感があって。それも2時間を確保したかったなんて。でもね、あれがね、金曜も月曜もたぶん空いてるんだな。もう邪魔されるの目に見えてるから、無理して支援に入るのもどうなのかなと思ってしまって、欲を出さずにとりあえず来週の金曜は入れないことを正直に伝えた。
まだ月曜の方がたぶんましだから、早く再来週になってほしいな。なんて思ってたら、もう冬休みじゃないか。
それにしても校長先生まで入ってきて写真を撮っていったのには、笑えてしまったな。
わたしにとっては望まないこともあった日だけど、上記のような何を目的としてかはわからないけど何かわたしへのベクトルを感じるし、あの手を添えたのは、やっぱりそうだったような気がする。
あの時、宮本くんの顔を見ながら、肩を支える感覚で、お祭りの時に他人の夫に肩を支えてもらったことを思い出したのだ。それではっと、誰かに庇ってもらったのかと振り返ったけど誰もいなくて障害物があって、宮本くんを振り返って、その時には事態を把握することができなかったのだと思う。
こんなこと、きっと50代のおばさんにでもするんだ。考えすぎないようにしないとなぁ。これでご飯5杯はいけると喜んで、事実を超えてしまうとまた宮本くんに距離を取られちゃうよ。