死守した3限後、今日もせっかく寄ってきてくれたのに、いつもわたしから切り出しちゃう。なにか言おうとしてたようだったのに、フライングしちゃった。

 


あぁ、誕生日、1学期最後、3連休前、何もできなかった。

 


あの女が邪魔だ、とまで思うようになった。

欲を捨てて、自分を保つことを努力しているけど、要は、向こうにも敵対されているのかもしれない。気のせいかもしれない。早く帰ればいいのに。

 


今年は40歳になるけど、非通知の着信はなかったな。先輩は素敵な40代になってねと言ったこと、覚えているだろうか。

 


もう先輩のことなんてどうでもよくなってしまったのかな。宮本くんのことで頭がいっぱいで、しんどいから誘って、ちゃんと脈なしだとはっきりさせて、でも日々を送る中で、やっぱりいろんな輪郭がぼんやりしてきて、そして日常生活に最近はひどく浸食してきて、宮本くんは何もしてないのに、わたしが勝手に妄想で補ったものにとらわれて、苦しんでいるだけ。

 


やる気が起きない。

うまく事を運べない。

嫉妬や焦り、虚無感、嵐のような精神の中、目に映るものを必死につかみ、なんとか体裁を保っている。

 


狂ってきている。

これに彼を巻き込んではいけない。

焦りから、連絡を取りたくなってる。

理由を探している。

 


支援がどんどん減る。

喜びが奪われる。

それが耐えがたい。

それを補充することを、宮本くんは求めていない。

 


ネガティブな波間に、今日あったいいことを。

えっと、教頭先生のゼリーのくだりおもしろかったな。

業間、校庭でスーツはインパクトがある。走ってなくてよかったな。目が合った気がしただけよかったじゃないか。

Sくんが挨拶してくれた。体育はもう来んのって言ってくれた。宮本先生、聞くがよい。心を開いてくれてると感じる一方、勉強に向かわない。彼の開花を待つさ。

授業終わり、話できてよかった。Kくんの落ち着かないとは、を聞いて、手遊びしたり、紙をちぎったり、で、へぇ、と言って、それ食べちゃったり、で、えっ、食べちゃうんですか。の後、笑いがこみ上げてきて笑ったのがわたし的によかった。それは大変ですねぇ、と返した。ちょっと先生、そういうので笑わせにきてるとこあるよね。

1年生の補欠、かわいかったな。

思いきってパワーアップの確認しに行くと、なぜかマスクを外してしゃべる先生。パワーアップの時間内にできるのかなそれ、という内容だった。入ってもいいのか聞いたら、あの作ったような笑顔で、よかったら、みたいなことを言った。わたしその嘘くさい笑顔好きなんだ。

パワーアップの時間に行くと、クラス中しんとしていて、戸惑ったわたしは入ってもいいのか戻れもしなくて隅っこでおろおろしていたけど、ほどなくあれってなって、通常時程であることを告げた。朝あったのに、午後も集会あると思ってたのはびびったな。面白いなぁ全く。どうなってるんだ最近。コロナで参ってるの?したいこととか、欲求を止められるのって精神的にくるもんなぁ。わたしは慣れてるけど、本当に参ってるのかもしれない。

パワーアップで会釈して去った、それが1学期最後のことであった。

 


「くれた」っていうのはダメなんだな。

わたしがどうするかなんだわ。