今日もいろいろあったけど、まあ自分の中では全てプレゼントに持っていかれてるよね。

 


依存。

わたしの夏休み直前に突きつけられた課題。

明日があるからの余裕なのか、元気なのか。

明日が辛い日になったら、また土日のような辛さがしばらく続くのか。

 


2と4が空いたので、なんだか開き直っていつものように聞きに行った。

クラスにいないので、まだ図書館かなと思って追うと、主任の先生に、野菜を早く採るよう言われていた。話が終わったので、2と4と空いたんですけど、いりますかと聞いたら、あ、じゃあお願いしますと言った。どっちとも、というと、頷いたので内心気が軽くなってその場を去る。

 


2は一生懸命、テストを3枚返すのをあちこちフォロー、沈んだSちゃんを立ち直らせたり、割とお役に立てたと思うんだけど。終わり、お疲れさまですと言うと、ちょっとおもしろい顔してくれた。Sちゃんに、強い心を出そうという声かけで動いたことを伝えた。

4は文章題、という予告だったけど、夏休みの配布物の時間になっていた。Kくんやその他落ち着きのない子を回ったり、コピーをしにいかせていただいたりした。終わりに、今バーっと野菜採ってきますかね、と言ったら、快諾してくれた。主任の先生、今ったら今だから、と笑いかけたら、苦笑いしていた。ナイロン袋の箱を渡してくれた。きっと助かって喜んでくれたけど、今思うと、先生を依存させようという、わたしの依存の現れの一つであるのかなと思った。

 


野菜を収穫して、ナイロン袋の箱と野菜を先生の机の上にごろごろと置いておいた。

給食中、先生が入ってきて野菜のお礼を言ってくれた。それには昼休み校庭で遊んでいいのかのフォローをしていた。

 


さて昼休み、ここかと思って、ナイロン袋の箱とプレゼントを重ねて、一発勝負だなと、先生の教室に向かった。

先生は机に座っており、周りには子どもも少なく、お、割とチャンスだと思って、おや何かという目をした先生に近づく。これ、教室に戻しにきました、とナイロン袋を返しながら、主任の先生に見られたかもしれないです、というと、ああ全然いいですと言った。そしてこれ、と箱の陰からプレゼントを見せて、プレゼントです、と言った。え、という軽い引きと戸惑いを見せたので、誕生日の、というと、すでに周りには子どもたちが集まっており、ここまでスピーディーな流れで渡したわりにはいつの間にか結構見られており、えーっ、先生、プレゼントもらったの?何で?いいなー、僕も欲しいなどと大きい声で騒ぎだし、先生は始めしれっと隠そうとしてたのをやったー、先生誕生日だもん、先生がもらったんだとはしゃぐふりをし、やばい、先生が苦手なやつだしわたしも動揺を見せたら今後やりづらくなるやつだとスルーを決め込み、これだけ言いたかった、2年生の記念に、というやつだけつけ加えたら、先生はわかってかわからずかそそくさと頷いた。

そこでさっと後にしようとするのに、Sちゃんが手品を見せると足止めをする。ハートのエースをトランプの好きなところに隠して、というので、縁起がいいカードに喜びつつ、背後が気になりつつ、タネの丸見えな手品を見せてもらい、それから進むと今度はKくんに足止めをくらい、恥ずかしいので並んで出ることにする。

 


給食のワゴンを片づける先生の気配がしたので陰に隠れて去るのを待つ。掃除も先生が一度、こちらを真っ直ぐ見るような様子を見せたけど、ささっと隠れる。5限の始まりだったかな、先生の張り切った声が聞こえて嬉しかった。下校は、しばらく会えないだろう子どもたちを見ながら、なんだか浮足だって見える先生を、ガン見はしないよう見ていた。

職員室に戻ってからは、お話しなかった。

職員室でする話題ではなかったし、着替えて出るタイミングが合いそうだったけど、用務員さんに憚られた。それでよかったのかもしれない。明日がある余裕。

 


恋とは何だったっけと思う。

依存ってどこからが依存で、どこからが依存じゃないのかな。

恋と呼んでいた全てのものは依存である気がして、人に恋愛感情を持つことなんて不可能なんじゃないかと思った。

 


でも今日は先生以外で楽しかったり集中できたりすることが増えたような気がして嬉しかった。