あれあれ、どうしたんだ、いつの間にか、前より好きモードが上がっているじゃないか。

今日も言うほど交流はしてないのだけど。

 


今朝、宮本くんの顔が好きだなんて起き抜けに思って、確か顔は全然好きじゃないという話だったけど、昨日のジャージはとても格好よくて好きなやつで、それはわたしのあげた修正布が貼ってあるやつで、なんだか秘密を知っているような、それを履いてきている時はどうしてもわたしを意識してると思ってしまって、昨日それを着た宮本くんの顔はとても好きで、しぶしぶスーツに着替えてきてムスッとからあげ弁当を食べてる横顔まで好きで、っていう日の夜だったからかもしれない。

 


今日はまさかの雨からのマラソン大会。

そして晴れるパターン。

宮本くんはそんなに忙しくなさそうに見えたけど、わたしは仕事っぷりを見ることもなかったし、朝は早かったんだろうから、疲れて眠かったんだろうなと思う。

給食をこぼした子の後始末を少しだけ手伝って、目を合わすか合わさないかで教室を後にするわたし。ほんとちょっと拭いただけだしな。

なんか無許可っぽく入った5限、先生はのんびり算数の復習をした。珍しくテンション高めな先生。親切にはお礼で返そう、という寸劇をノリノリでする。授業中、ホワイジャパニーズピーポーみたいな台詞も飛び出した。

終わりの挨拶をするという先生、手がそれは大事なところを触っているのではといった感じで、わたしが見上げる目の前で、わたしはドギマギしつつそっと何度か確認し、それを見たり先生と目を合わせたりしていた。

少しふっくらしているそれは、勃っているわけではなく、膨らみを、先生がアピールしているみたいに見えた。

 


いや、考えすぎだろ、最近、宮本くんのこと。どうしたんだ。大丈夫か。そりゃあこんなに執着あるなら、妬きもちもひどいよな。どうしてだろう。何に執着する要素があるんだろう。宮本くんは好きだと思わせるのが上手だな。

 


校外学習は一緒に行けなさそうだしな。

一緒に行きたいなぁ。

 


今日はたぶん排卵日なんだ。

だんなに声をかけようかという考えが頭をよぎるけど、そういう気にならない。

宮本くんに操をたてたって、何にもならないのはわかっている。

でも身体が応じないのだ。

子どもは欲しいけど、そもそも欲しいのかもよくわからないけど、作らなければいけないとずっと思っていて、ずっと苦しんでいる。

排卵日前後に激しく脳裏に浮かぶのは宮本くん。めちゃくちゃ求めてる。あなたとひとつになってみたい。