今朝もすごい宮本くんが夢に出てきた。
暗幕を一緒にたたむ夢。その間のやり取りは楽しくて、だけど最後の一言が刺さって喋れなくなってしまった。そこで覚めたから、起きて慰められる想像をした。そこからのご機嫌とりも見てみたかった。
痛みどめの薬は本当に眠くなって、起きてからもちょっと眠くて、いつの間にか寝直した後の夢にはSくんも出てきた。可愛いSくんを、大人からかばってなんか抱き抱えていたな。事務員も出てきて、わたしの不快指数は夢でも高かった。Sくんだから、先生も出てきたような。先生の不在を待っていたような気がするけど、結局戻ってきたんだっけ。
抱き抱えるといえば。
先生を抱きしめてみたいな。
そのニーズがあると思ってるから。
いいことばかり思い出して、いいことばかり書いてあるサイトを読んで、すっかり宮本くんはわたしのことが好きだという妄想を取り戻している。
そう、今日はあれの誕生日。
昨日は福井に再来したのだろうか。先生とは会ったのだろうか。何か一緒に過ごすことはあっただろうか。今日は。今日までわたしは怯えていた。それで無闇に連絡を取りたくもなった。確かめたいのだろうし、こちらに関心を持ってほしいのだろう。口実をずっと探しているようなところがある。でもそれはマイナスに働くだろうと、やめにした。わたしも大人になった。でも7日になって、先生がよそよそしかったら。前よりもっと冷たくなっていたら。あれが原因だろうかと、もういないのに、あれの影にとらわれてしまうだろうか。
送別会の日、目が合ったのだ。
宮本くんはこちらを何度か見た。
わたしは先生をよく見ていた。先生はいろんなところを見ていただろうけど、写真撮影の時は確かにわたしを見ないようにしていた、それが食事の時は、何度かわたしの目を見た。わたしも見返した。挨拶で不安でもあったのだろうか。
宮本くん人見知りだからな、慣れた人が去って、新しい人がくることに構えてるんだな。最初はわたしも人見知りのふりをして、宮本くんにくっついてやろうか。それで、他の人の方が慣れたら、わたしのことなんてほっておくくせに。
実家の近所の桜を1人で見に行って、宮本くんをお花見に誘いたいなぁと思っていた。何とかメッセージする口実はないだろうか。お花見に行きませんか、って送ったら、困るんだろうな。
押すと引くんでしょう?
ああ、電話の声を聞きたいな、あの電話を大事に思い出す、きっとあの一回が光ってるんだ。
宮本くんもそう思っていてはくれないだろうか。