少し寂しい気持ち、体が疲れていて、とにかく休もうと思う。心も体も。
明日1人の土曜日が、怖いような気もする。
先生を繋ぎとめようとしてしまいそうで怖いのだ。
対抗心や嫉妬心、承認欲求からに違いない。
自分の欲で、他に考えるべきことが埋まっていってしまっている。そんな風になりたくないとも思う。
大きなイベントがひとつ終わり、この週末でワクチン接種も終わり、来週はもう3月に入る。
そんなことをしているうちに、鍋なべ底抜けもできないうちに、もう、今年度は終わってしまうのだ。
宮本くんがプレッシャーに追われて日々をこなすのに精一杯なうちに、わたしの気持ちを汲む暇もなく、宮本くんはこの地を去ってしまうのかもしれない。
寂しいのは、体調だろうか。
後悔のないように、日々がんばってきたじゃないか。
わたしが納得できることを、日々重ねてきたじゃない。
この美しかった日々は、あと3週間で終わり。
馬鹿みたいだなぁと思った日も、気分が浮かれて降りてこないような日も、先生に叱られた日も、それらが全て何でもなかったと感じる日も。
日記を読み返したりするとありありと思い出すけど、日々新鮮にその感情を思い出し続けることはできない。
先生に多くを求めている。
賞賛、保護、恋愛感情。
求めはじめてはいけない。
求めて迷惑をかけるくらいなら、無償で与え続けないといけない。
ホワイトデーのせいかな。
あれの返事の内容が、全てだと思っている。
だけどどうかな、わたしがバレンタインに抵抗があったように、義務感がしだすと辛いものだ。最後だからと思って、思い切れたことだし。
来年度どうするんだろう。
なんて希望を出したんだろうか。
先生のお礼はどこか。に涙が出るほど期待してしまっている、かわいそうなわたし。そんなものきっと無いのに。
今日のお礼がなくて泣いてるなんて先生は夢にも思わないだろう。今日の2限目に入るなんて覚えてもなかったかもしれない。
先生から連絡はもうこない。
…
今日、体育館にSちゃんと向かう先生は、わたしにいってきますと言えと言った。
Sちゃんはいってきますと言い、わたしはハイタッチみたいに手のひらをSちゃんの手につけた。そう促した先生を、嬉しく思ったのだけどな。ママにいってらっしゃいを求めるパパの図。
あ、主任の先生の勢いに任せて教室に入った時、Sちゃんを押し込みながら先生の隣につけていた。その横を通り過ぎてピシャリとドアを閉めていった主任の先生。先生はそういう時、わたしから離れないでいてくれる。
今日お礼を言われなかったのは、あれだとも思ってはいた。お役に立った日に限ってお礼を言われない法則。先生はきっと本当に助かってくれたのだ。