金曜日に前の学校に行ってから2日経って、残っているのはあの時やたら格好よかった先生だった。校長の気持ち悪いハグなんてもう残っていなくて、先生の頬から首にかけての美しい肌とか、少しだけいつもと違う切り方をしていた髪型とか、久しぶりに先生の強い視線に目を奪われたわたしは、先生にもよく映っているといいなと思っていた。