いやいや、距離が近いから。

毎日ほのかに楽しくて嬉しい。

 


やっっと金曜。みたいな感じ。

緊張の糸が切れて、もう何にもできないモードになってしまった。

 


あれは確か校内研究会の日の夜だった、6月1日の初日直の日だったろうか。

 


その日、研究会がある教室に入ると隣の席が空いていて、なんだかいつも隣に縁があるわーと嬉しそうに横づけたのだった。机が小さいので膝を横に出した先生は、わたしの方にそれを向けていた。もちろん後から来たからなのだけど、ちょっと嬉しいなと思って過ごしていたら、先生が急に発表する時に、立ちあがろうとした先生と先生側に体を倒したわたしの腕がぶつかった。

触れるのが、気持ちいいなと思ったのだ。

 


その日の夜、激しく先生の夢を見て、夜中にも一度目を覚まし、朝までずっと考えて、起きたらもう好きになってしまっていた。

宮本くんと違って、ああ、あの人心が広いんだ!と気づいて感動していたね。

優しいから人のこと気に入ったの、初めてかもしれない。

 


今日も名札のことで話しかけたら、すごく距離を詰めてくるんだなー。あれ、ずるいよなぁ。だんだん可愛く見えてきちゃって。笑わせにきてくれるのも嬉しいなぁ。やつあたり、もおもしろかったな。だんだんちょっとわかってきた。結構話しかけてくれるのも嬉しいし、たまにじっと目が合うのも嬉しい。わかりやすくて、優しくて、暖かい気持ちになる、フェミニンなわけではないんだけど、ちょっと男の人を感じなくて、それでいて男っぽさもあるんだよなぁ。すごい不思議だけど、魅力が多い先生だなと思うようになった。

 


わたしってやっぱり逞しいな。