赤ちゃんは日に日にかわいらしく、お腹の中にいたときの、全然出る気配がなく憎らしく思う気持ちや、かわいいと思えるか不安といったネガティブな感情は、徐々に解消されていっている。

男の子はかわいい、という話、何がどうと思っていたのだけど、これかしらと体感でぼんやり感じている。なんていうか、されるがままというか。女の子はもうちょっと我が強いのかな、わたしはこうしたいんだという思い通りにならなさがあるとしたら、男の子はわかりやすく、素直な気がする。はいはいそうですか、という柔軟さを感じる。

 


前勤めていた学校の教頭先生に出産メールを送ったのに、全然返ってこないので、わたしはそんなに迷惑かけてたのか、やる気がないと思われていたのか、切り捨てられてたんだなとか、わたしが大変だっただろうが赤ちゃんが無事だろうが関係ないんだなと、落ち込んでいる。メールのやり取りはビジネスに過ぎなかったのだと、寂しい気持ちだ。目に見えるといちいちショックなので、内容を振り返ってから消した。見たら、お休みメールばかりだった。これは仕方ないかー。受からなくて当然だし、なる気なんてもうこれっぽっちもないし。

 


誕生日だった。

母親とメッセージのやり取りをしたのに、一つもお祝いの言葉はなかった。がんばれの一言もない。まだ怒ってるのか、というかもう関わる気はないのか。それにしたってせめて送りだすような励ましの声かけは自然に出ないものかな。人間じゃねぇな。孫にもひどい。お前らに孫を愛でる資格はないわ。そりゃ長男夫婦も離れるわ。

産後はやっぱりいなくてよかった。洗濯、洗い物はできるし、赤ちゃんのお世話もできている。強いていえば重い布団を干すとか、掃除機とかが躊躇するけど、まだどうにかなる。いて、指示する方がたぶんストレスだった。その僅かな労力のために、自分の睡眠を妨害されたり、食いぶちが増えたり、無駄遣いばかりされたのでは割が合わない。どのみちいらなかった。

父は来たら手土産をいち早く自分が食べたくて、娘が受け取る前に開けて1人で食べ出すような人間だし、そんなお土産持ってきていらないし、今回わたしの出産で来たのに、持ってきたのは子どもたちのジャンクなおやつ。わたしにはお祝い金。下の子の入学お祝いがあったのは、今後もう来るつもりはなかったということだったのか。言ってた額の半分だったし。

おばあちゃんの土地を売って姉と絶縁して手に入れた400万で、結局半分ぐらい使って新しくした風呂とトイレは孫に使われること数回で、あの人たちの老い先を共にするだけになった。愚かだなぁ。本当に両親とも愚かだ。

母親の最近ひがみっぽいのも気になっている。

文句ばかり、否定ばかり。自己評価だけ高い。プラス思考とかいうポジティブなことじゃなくて、自分の足りなさに目を向けず、思考をストップした、反省しない迷惑な精神状態。

 


言ってたら教頭先生からメールが帰ってきた。

ぜーんぶメール消しちゃった。

どいつもこいつも。

 


最近、夢が面白い。

覚えてないんだけど、日中、断片的に思い出すだけでときめくというか、なんだか若い精神状態の夢なのだ。産後のホルモンの作用だろうか。

 


それとは裏腹に、衰えていく体。

丁寧にケアはしてるけど、ろうそくを吹き消す自分の顔にショックを受けたり、白髪の登場にショックを受けたり、頭髪が薄いところの光にショックを受けたり。