今日は高橋先生の日。

ていうか宮本くんはなんだかイライラした。

なんだか露骨に避けるような。極端よね、若者って。

 


昨日は先生がお昼にあんまり長く職員室にいたから、お土産のチョコ持ってきとけばよかったなぁという後悔から、思わずカバンにあれこれお土産を入れてきて、今日職員室に入ってきたらハートのチョコ渡しちゃおう!という決意の元、いざお昼になったら先生がコピーしに入ってきて、でもすぐいなくなって、ああ行っちゃったなと思っていたら戻ってきて、しかもスーツだったらいいなと思っていたところの今日はずっとスーツ姿で、今しかない勢いに任せて、高橋先生、コレどうぞ、チロルのお礼です、と手渡して、先生も、あ、ありがとうございますとスッと受けとってくれて、ちょっと動悸がするし顔も赤くなってしまって、久しぶりに自分にいい刺激をしたなと、自画自賛して、お局様達の反応ももはや楽しみながら、大満足の日だった。

 


あー、先生、あの若者に比べたら大人だな。

やっぱり男の人は大人に限る。

 


今日は宮本先生の隣のクラスに補欠で、でもやっぱり全然絡みはなくて、それどころかわたしの補欠にケチをつけるような、そしてわたしと目も合わせないのですぐに移動したいこととかを伝えられず、なんだか寂しい思いをした。

あのクリーン作戦の、掃除場所に向かう間、隣まで下がってきたのは何だったんだろうか。

なんだろう、好意があるのか、嫌悪からなのか、全然わからないのだ。どっちの裏返しなのだろう、青すぎてわからないのだ。

点数の話がよくなかったのかなぁ。敵意すら感じるこの頃。嫌いになられてしまったのかしら。

怒らせるような事してしまったのかな。

 


おかげで、子ども産もう、と思える最近なのだった。

 


兎にも角にも、先生に思いきったことができたのがとても嬉しかった。我慢や忍耐の日々だったから、たまには、思いを誰かにぶつけてもいいじゃない。報われなくたって、何にもならなくたって、好意は伝えたらいいじゃない。誰かを好きになるなんて素晴らしいことじゃない。