ウトウトしてたら、宮本くんが好きすぎて起きた。

今日の大したことないことも、記しておきたかった。

予想通り補欠に入って、時間が過ぎても戻ってこず、帰ってくるまでは、と教室で待っていた。

スーツ姿でさっと戻ってきた彼は、受けもちの子達にただいま、いやおかえりだと迎えられ、わたしも同じ気持ちで迎えつつ事務的に引継ぎをして、柔らかい笑顔で喜んでいる彼に過度な期待はしないよう、さっと教室を後にした。わたしが補欠って知らなかったのか、他の先生だと思っていたのか、名前間違ったのかは気になったけど、冷たいような、暖かいような彼の表情は、やはり笑顔には変わらず、わたしはあの笑顔嫌いじゃないと思うのだ。なんか作ったような笑顔なんだけど、あの顔を、他の人にはあまり見せていないような気がするから。

 


あのロング散歩の時、将棋でお父さんに初めて勝った話をしてくれた。あの時に戻して欲しいなぁ。戻ったところで結局うまく話せなくてこじれるのかもしれないけど、あの頃の好意を、大事にしたいと思うのだ。今からでも遅くないかな。今日みたいに粗末な日を重ねるから、わたしのことも粗末な扱いになっていくんだ。

明日のマラソン大会も、大事に過ごそう。

 


とりあえず2キロ走らなくちゃだし、高橋先生だって今日可愛かったんだ。

 


高橋先生も好きだし、山場先生も、田辺さんも好きだ。今は好きな人がいっぱい。その中でも今宮本くんが一番好きだ。