今日もいい日になった。

 


机に写真が載っていたので、手渡しじゃないんだとテンションが下がりかけたけど、そこにまた付箋が貼ってあって、宮本くんの字で「子ども達も先生のことが大好きでした」と書かれてあった。

「大好き」というフレーズに目を見開きながら、じわじわと「も」がくるわたし。

先生「も」わたしのこと大好きなのかしら…

なんて言葉じりを捉えてみる。

わたしが子ども達のことが好きで、ていう話かな。好きじゃないと写真なんか欲しがらないもんな。

 


あとストーブの片づけで2手に別れる時、すっと隣に来る先生。引力がすごい。引き寄せられるのを堪えながらも、側にわたしも留まった。

 


あちこちで程よく会えて、ちょっと追いかけすぎた感はあるけど、いつもの、後悔のないようにわたしは振る舞ったのさ。

 


帰り際写真のお礼を言って、帰った。

これで充分。卒業式前日まで生きていける。

 


相手にも気があると思うと、急速に好きになっていくよね。

 


そういえば血液型聞けた。

はっきりと予想したわけじゃないけど、うーん、そうきたかといった感じだった。一番好きな血液型だけど、好きになられた経験はない。好きになられるのが一番難しい血液型だと思ってる。

皆の前で聞いたけど、はっきりと受け答えするのは性格なんだろうな。後ろめたいことはたぶん嫌いなんだ。だからこの人となんて無理だなーと思うけど、真っ直ぐな好意も伝えてくれる気がする。

ずっと自分の血液型知らなくて、高校の時にわかったという、またエピソードを一つ、皆の前でわたしに向かって教えてくれた。

 


わたしも、この人のこと自分がどう思ってるのかわからないところもあって、いつもわたしは自分の気持ちがわからなくて、駄目になった後に引き下がらなかったり悪あがきするところがあって、それが恋だと思っているのかもしれない。ふわふわとした軽い気持ちは、いつまでも本心にならない。終われるのかな、この時間。続けても先はないんだし、先があるとしても、あるのはいつかのさよならなのかもしれない。

 


わたしが学校を変わるかもと言った時、でもこの町ですよね?と聞いてくれた。違う選択肢もあったから、素直に答えた。学校が違っても、同じ町ならと思ってくれたのか?別離の可能性から、次会える時大好きだなんてメモをくれたのか。

 


思い込みでも、あなたにはなんだかたくさん感動をもらった。それは若さだからか、計算だからか、情熱だからか、わたしの何かが映ってそう見えたのか。美しいあなた。触れるには尊すぎるんだ。