1週間のとりこぼし。

 


火曜日。ジャージの穴を指摘した時、穴がある方を一回で見た先生。あれは穴の場所を知っていたとわたしは感じた。先生、知っててあれを履いてきたんじゃないかと思っている。忘れてましたっていうのも本当かなぁ。

 


金曜、給食をのんびり食べながら、5年生の支援を抜かして先生のクラスに入ってしまったことを思っていた。担任の先生に悪かったなぁと、反省しながら入り口から入ってきた誰かを眺めていたら、後ろからその先生が入ってきたわ、と思ったら宮本くんだった。しばらくじろじろ見てしまった。前髪が、走ったからか分かれていて、え、ちょ、格好いい、などと思っていたら、机の前に立って何かをしている先生。ご飯を黙々と食べるのをのぞきこまれているようで、食べづらいなと思っていたら、少しの間カタンと腰かけてくれた。ちょっと嬉しかった。それと話しそうなのが嫌だったから、わたしへの忠誠を感じて、なんだか安心したのだ。

 


あのドーナツ棒は一本50円もしていた。

それは皆さんに気軽に配れるものではない。

きっとわたしが怒ってると思って、ご機嫌とりにくれたんだな。しかしわたしだけに置いたと、わたしが気づいているとは気づいてないかもしれない。わたしはそっと気づいておく。先生が置いたところを想像してみる。箱を開けて、3個パックの包装を開ける先生。それをひとつ手にして、わたしの机にまわり、置く先生。誰かは見てただろうか。

 


これは恋。

恋とはきっと自己満足までのこと。

自分が気持ちよければいいのだ。

 


精神状態がよくない。

先輩みたいに、肉体関係はないのに、気持ちがひどくとらわれている。自己暗示もあるのかもしれない。宮本くんがAB型だということ。知り尽くせなさそうな彼を知りたい。それをネットで追いかけて、日記を穴の空くほど読んで。

なんとか始めた勉強も、好きなだけ耽る時間にしてしまっている。

 


年上人妻のわたし。彼女もちの先生。

どうにかなる要素がない。

1年伸ばしたってなんだ。ヤキモチを妬くのも辛いし、精神崩壊しそうだ。

 


先生は、思わないんだろうか。

わたしと話したいとか、どこかへ行きたいとか、一緒に何かを食べたいとか。わたしは思う。先生もそうじゃないかと思うから、辛いのだ。だけど答えは何度ももらってるじゃないか。ビーチクリーンや、ズボンや、CD。

 


でもわたしが好きなことを、伝えていないと感じる最近。何か喜ばせてあげたい。何をしたら喜んでくれるんだろうか。先生が大好き。世話のあれこれじゃなくて。どう伝えればいいんだろう。

 


来週のまる先生を予想しようか。

まず1週間の時間割が変わっている。

月曜日、ドレミの歌の後校歌。エースオブダイヤモンドでまさかのフォークダンス。わたしは四分休符を教える。破れたジャージを履いてくる先生。やっぱり直してもらえませんかと言われて、わたし死亡。その日夜なべしてジャージを直す。

火曜日、ジャージを洗う。

水曜日、生活、野菜の観察など。完成したジャージを渡す。

木曜日、先生が直したジャージを履いてくる。わたしまた死亡。音楽では違うボディタッチ。

金曜は何事もなくさようなら。

 


願望100%になっちゃった。

じゃあついでにパーテーション撤去!