昨日、おかげで午後の片づけの後の帰るまでの数十分は視線を上げられなくて、机に向かってもすることないし、ただただ目蓋が重く、下ばかり向いていた。夜になって、あれはわたし落ち込んでいたのだと知った。

その数十分の間、宮本くんがわたしの近くのパソコンにカメラを持ってきた。さっき撮った映像を、パソコンに移すのだろう。チラと目をやりはしたけど、わたしの隣の先生に話しかけて、すいません、これ音が入ってないんですけど、などと言っていたが、音も無事出て、解決していたようだった。

 


夜は宮本くんの夢を見た。

本人から授業に入って欲しいと頼まれたので、早く野暮用を終わらせて、早く向かいたいという夢だった。

夜中に目が覚めて、パソコンのところであの時作業していたのは、わたしに話しかけて欲しかったのだろうか、なんて考えが浮かんだ。

冷たい態度をとって悪いことしたと、謝ってくれた宮本くんを想像したら、涙が出てきた。そうか、わたしショックを受けてたんだ。それがわかって、それでパソコンのことをそうだと思った。

 


あの女の子も、宮本くんが好きで、コンビの先生はそのフォローをしていたのだろうという推測もできた。

わたしは鈍いことを自分で気に入ってるけど、気づいた時、あぁ、わたし鈍いんだなぁと思う。そっか、そういう事だったんだと。