今日はとことん会えなくて、会いたくて、帰りの児童玄関でやっと、それも近くに来てくれたような、嬉しくて先生のクラスのYくんを見ていたという名目で話しかけて、先生も笑ってくれたようだった。先生は、わたしが会いたいのを知っていたような気がした。

 


階段を降りてきた宮本くんと目が合わなかった時も、わたしが廊下を歩く後ろで保健室をのぞいていた時も、その後で職員室に入ってきてタイミングがなくて目も合わなかった時も、わたしのことは知っていて、宮本くんも、わたしの顔が見たかったのだと思いたかった。

 


あの冬休みのふり返りが、昨日のことだなんて嘘みたいだ。もう随分昔に感じる。

明日クラスに入れるのが楽しみだけど、入れないかもしれない。いろんな弊害や、宮本くんが原因になったりもする。だけどただ楽しみなんだ。あの45分間は、1日のうちで何より幸せ。ずっと一緒にいたい。もっと近くで、隣で、宮本くんの側で、過ごしたい。あの日のソファーに座ってくれたあの時間を、もう少し長く噛みしめたかったと思う。昨日も今日も、特筆するようなことがなくても、先生の顔を見て、姿を見るだけで、わたしの記憶に深く残り、わたしに今日という日が特別だったと思わせる。今日はとても会いたかったんだ。やっと会えたのが嬉しくて、宮本くんもそうだったらいいのに、と願った。