今日は朝からかなりフラットないいコンディション、今日なら何があっても大丈夫と思って学校に着いたら、車があった。今日はいた。

朝ものんびりマイペースを心がけて、トイレに行ってさぁ教室行こうと職員室に物を取りに行ったら、机に座った後ろ姿を見た。

少し髪切ったのかな。いる事の喜びと、スッキリ爽やかな後ろ姿に一瞬見とれて、何事もないようにぎくしゃくしながら、机の荷物を取る。わたしの後ろから他の先生が大きな声で挨拶をして入ってきたので、わたしの来たのはかき消されてしまった。わたしが来たのはわかっただろうけど、目も合わなかった。

 


お昼のお姉ちゃんのお迎えの時、またついてきてくれていた。顔を見てこんにちはと言ったけど、聞こえなかったみたいだ。会釈もしたんだけどな。こちらを見てニコニコと笑ってはいてくれた。あの子がナントカくんですか、と聞くので、あれはあの子の弟です、と答えた。弟は大分すちゃらかなので、辟易してたわたしは先生に、お姉ちゃんは大丈夫ですかとおどけた。あ、お姉ちゃんは全然しっかりしてますと答えてくれた。そのやり取りが可笑しかったので、わたしは1人でくすくす笑っていた。

 


お昼も何も会話することもなく、給湯室から出て目が合うと、彼は教室に行った。それを追いたいような気もしたけど、わたしのやることを済ませて落ち着いてから行った。

教室に行くといなくて、入ってもう1人の先生といると、やってきた。こちらを意識しているみたいだった、そのうち近くにきて、本、ありがとうございましたと伝えてくれた。面白かったです、というので、よかったです、先生には物足りないのかなと思ったりしたんですけど、と言ったら、全然、それに親父も、探してたやつだって言ってました。と教えてくれた。お父様にわたしがあげた本の話題を…!と内心叫んでいたけど、丁寧に感想を伝えてくれようとしているのがわかって、すごく嬉しかった。丁寧に感想言ってもらってありがとうございます、とそのままのお礼を言った。

 


PC室ではしばらくいてくれて、近くに寄ったりしていたけど、もう1人の先生に、午後はいいって言われたみたいで、もう1人の先生が2時間とも見た。といっても大方わたしが1人で見ていた。読書の時間だから全然いい。わたしに告げることもなく、迎えを待つ子を自分が一緒に待つということももう1人の先生に告げるばかりで、わたしは空気みたいなものだったけど、いいのだ。いないと思っていたのがいただけ。たぶん明後日も会える。

 


PC室に向かう間、隣になったので、わたしから話しかけた。結局、連休ご実家帰ったんですかと聞いてしまって、はい帰りましたと言うので、ゆっくりできてよかったですねと言った。勉強しようと思ったんですけど、全然できませんでしたと言うので、でも今張り合いないですもんねと言った。内容も去年と被ってますしね、と言ったら、そうですね、それは助かりますけどみたいなことを言った。わたしがあげた本の作者が、他にも本を出してるのを教えてくれた。書店で見たら、と言っていたから、連休中に書店に行き、本棚をチェックしてくれたのが嬉しかった。興味を持っているというアピールが嬉しかった。その時、少しでもわたしのこと思い出してくれただろうか。

会話してる間の気持ちいい空気の余韻が続き、その後のわたしを守った。

自分のことを話したいのを我慢して、なるべく言いたいことを聞き出したいと思っていた今日だけど、あと教えてくれたのは本とDVDを見て過ごしたということだった。暇なアピールはまんまと嬉しかった。主な話題としては、勉強したとかしなかった話を聞いて欲しかったのかなと思った。

 


そういえばLINE友達になっちゃったんだぜ、という文言が折に触れ浮かんで、わたしをぎくしゃくさせた。今日も最後の時間が終わる10分前ぐらいに来てくれて、掃除などをする間に目が合った後など。

気づいてるのかな。それに気づいた上で、本のことをお父さんに話してくれたり、本屋の棚を見てくれていたのかなと思ったりする。