今日もよい日。

朝一クラスに行くと、さっそく昨日の確認テストを返すということで、いきなりでハラハラしつつ、Sくんは不合格で、泣き顔で友達にぶつかりながら席に戻る彼をあららと見ていたら、先生!破らないか見てください!と先生が声をあげて、驚いてSくんに駆け寄り、点数を確認し、あと一問のところで合格できなかったことを知り、がんばったじゃないのと頭を撫でて、そっか悔しいね、でも泣くほどがんばったんだねと励ましているうち先生も来て、S、大丈夫だと背中をさすっていた。何が大丈夫なのかよくわからなかったけど、背中をさする先生の手とわたしの手が触れ、子どもの背中でロマンスを感じる大人。よしよしと2人で励まし、泣きながら直し始めたのでわたしは見守り、先生は教卓に戻った。のかな。子どもを見ていたからあんまり未確認。

算数の導入で持ち直し、今日は先生も授業がとても上手で、気づけばニコニコと見ていた。

授業終わりにお礼して去ろうとしたら、寄ってきてくれて、Sくんのお礼を言ってくれた。お互いそんなに深く話す内容がない感じで、わたしも大したこと出てこなくて、とりあえずお暇した感じだった。明日の結果は大丈夫かな。

 


パワーアップは別の子の支援のため行けなかった。その時にもしかしたら聞こうと思ってたのかもしれないけど、今日はちょっと勤務が伸びた下校の時、先生に会えたのでSくん直しできましたか、と、あと一問残した直しのことを聞いたら、それが先生が片づけたプリントを見つけられなくて、できなかったんです、と言う。

どこかで捕まえて聞いてくれればよかったのになぁ。どこかで惚けてたんじゃないの、という妄想が起こる。

けどそれは流さなくちゃならない。

何の証拠もないことだから。

本当にパワーアップで聞こうと思ってたかもだし。

先生が、自分で探しますと叫ぶのを振り切って、クラスにプリントを取りに行き、玄関から出ている先生に渡した。主任の先生もいるところで、あと葉っぱの葉の字が直ってないかと思います、と伝えた。

玄関まで行く間、主任の先生が、わたしがいなかったら破れてたね。と言い切ったので、小さい声で、でも先生が声をかけなかったら、気づかなかったです。まさか破るなんて思ってなかったから。と言うのを、宮本くんは聞いていた。

 


さっさと玄関に入っていってしまって、いつぞや手をとって一緒に閉めてくれた玄関を、1人で閉めた。職員室までの道で何か話していた、たぶんお漏らしか何かしたのは、先生のクラスの子だったんだな、廊下を塞いでいるその大きな後ろ姿に、近づくのを意識して通り過ぎた。

あの後はクラスに行ったんだな。職員室に戻ってこなかったし、わたしもサッサと帰った。

 


それにしても、確認テストで泣きわめくだろうことも、プリントが見つからなかったことも、事前に言ってくれてもよかったのにな。とちょっとプリプリしてみる。そんなに、わたしと話したくないんだろうか。知らないのも、スリリングで楽しいけどね。実力を試されてるみたいで燃えるし。もしかしてそこまで考えてるって?

 


最近、宮本くんがわたしの真似をしているような気がする時がある。授業中しゃがんでみたり、子どもへの対応を、すごく見られてる気がする。人の授業見るの好きみたいだし、いろんな人の技を盗もうみたいなことかなと思ってるんだけど、あの、ミラーリング効果の話で、嫌な気はしない。むしろその効果を狙ってるのかと期待してしまう。狙ってなんていなくても、無意識にそうしてくれてるんだったら、その方がいい。

 


今日は学校ジャージ、すごく似合って格好いい。ジャージの首から見えた黒いTシャツみたいの、なに。色っぽすぎるんですけど。わたしが昨日学校ジャージだったから、被らないと思ったのか、真似をしたのか。わたしは今日はニットの気分で、全然合わなかったな。今にまた合ってこないかな。気持ちは同じ気がする。

あのコロンビアのジャンパーも、すごくよい。

よく似合ってて格好いい。