新年、初顔合わせ。

水曜1限なので、朝清掃の後、教室に向かう。

ドアから見ると、割とすぐわたしがやってきたのに気づいたようだった。後ろに回って入ると、明けましておめでとうを音頭をとって皆でしてくれて、掃除の後のサインをするのを待って、1時間目に入るかどうか聞いた。お願いしますと言ってくれた。しばらく時間があったので一旦職員室に戻る。

待ちに待ったご対面だというのに、意外とあっさり済んだと思っていたけど、教室にいく時間が近づいてくると、なんだか胸が苦しくなった。緊張なのか、ときめきなのか。身体に反応が出ることを、意味のあることだと捉えた。

入ったらまた皆で揃って挨拶してもらって、丁重に扱われたわたしはご満悦、そそくさとSくんの隣にいく。1時間、冬休みのことについてゆったりと時間をとった先生。主任の指示なのか、自分の考えなのか。どちらにしても、クリスマス会の時のようなほのぼの感を分けてもらった。

お正月の先生の1日を教えてもらった。やっぱり家族を大事にしてる宮本くん。もっと集中して聞きたかったけど、そういう時Sくんはやたら喋る。なんだろうな、まわりまわって結局やきもちなのかな。お母さんからもらったネクタイをしめる先生は、わたしの中では100点だった。3日、と確か先生は言った。年越しや元旦は、誰かと過ごしたのだろうか。

わたしはうまく話せなかったのだけど、クリスマス会の時よりがんばろうと、がんばって進撃の巨人の話もした。先生は恥ずかしがっていたようだった。言っちゃまずかったかな?と思ったけど、みんなの前で言えてわたし的には合格だった。

 


1月下旬に校外学習があるそうじゃないか。

今回はわたしは入ってないのかなぁ。教務の先生とかだろうか。博物館だから、あれは入ってるんだろうな。あと1人枠があるのか、ないのか、わたしじゃないのか。明日にはわかるだろうから、余計もどかしいな。

 


心ここにあらず、どこかへ行ってしまったような、そうじゃなくて宮本くんのところで留まってしまっているような、自分の脳内に結局は囚われていて、手につかないことばかり。すごい影響力だ、それともわたしが勝手にすごい妄想癖で自分を縛っているだけなのか。