今朝は夢を見た。

宮本くんがその首すじを近づけてきて、わたしは思わずそこにキスをしたような夢で、嫌いと言った気持ちもどこかに、生々しい感触が起きてもあった。果たして今日宮本くんの首が見えたら、夢で見たホクロまで一緒であったような気がした。   

 


1限が終わる頃、一応2階に様子を見にいくと、廊下に並ばせるところだった。先生のリュックのチャックが半分まで閉まっていて、それを指摘しようと近づくとこちらを見たので、先生、チャックが空いてます、と目を見て言いながら、ああこの言い回しはまずいと思いながら、もう言ってしまっていた。その後にリュックって付け加えたっけ、どうだったっけ。先生は戸惑いを一瞬目に乗せたような気がしたけど、リュックをこちらに向けるので、閉めていいんですか、と断って、わたしがチャックを閉めた。またまた、サービスしちゃってー。

1月下旬、ものすごい快晴。ここかなと、先生は晴れ男なんですかと聞いた。そうしたら意外にも、いや、僕めっちゃ雨男なんです。と教えてくれた。ええそうなんですか、去年とかの印象だと晴れ男だと感じたと驚くと、主任の先生が晴れ女で…と、宮本くんは他の先生が原因だと思っているようで、少しつまらなく思った。まぁそれはいいとして、先生は今までの人生、雨で困ったことが何回かあるのだなぁと思った。

 


道中や施設など、特段大きなことはなかったのだ。だけど深く嫌なこともなく、どちらかというと淡くいいことがあって、晴れの日、それだけでいいような気がした。

 


道中、写真を撮ってくれた。まぁ子どものなんだけど。

熱がうまく測れなかった時、近くにきてくれた、というか迷惑をかけただろうけど、フォローしてくれた。機械をわたしの手から取る時、指が触れた。

施設でこちらを見ているなと思ったら、アイコンタクトだった。子どもを注意したくてだったけど、通じて嬉しかった。

施設を回る時、Sくんが急に見学を離れて寄ってきてかわいかった。先生も見ていた。

消しゴムの忘れ物に気づけないとか、ミスもいろいろあったのだけどね。辛い。

博物館のあの女の人は、やっぱりあんまり好きじゃないんだな。わかりやすくあくびしたりめっちゃ興味なさそうにしたり、ちょっと笑えたけど、果たしてわたしはどう対応されてるのだろうかと思ったりした。

時間押しを嫌うので、気をつかったりした。

インタビュー時のSくんの取り乱しを抑えるため、えいっと抱きしめてみたりした。先生が見てるとわかってて、だ。実際ちょっと切羽詰まっていた。RCNの撮れ高が心配だ。お蔵入りになるんじゃないか。

帰り、停まってくれた車にお礼をしたら、見てくれていたような気がした。

 


まだお礼言われてないけど、この気持ちを閉じこめておきたかった。宮本くん本人にさえ、これは触れられないものなのさ。