土曜の朝。
思い出すのは照明を落とした体育館で、後ろに座っている先生を意味深に振り返ったわたしの視線に、ちょっとした期待を込めてそれを返した先生。
そして例えば先生が女の子の話を聞くのに手を繋いでいたその手が未だ気になっているように、わたしがKくんを抱っこしたり手を繋いだりしたのも、先生は気になったりしていたのだろうか。
わたしがKくんをぐっと抱えたところで、先生がカチンときて奪ってしまうことがよくある。先生のあの女の子の手を握っていたのを見て、ちょっとだけその感覚を覚えたというか。自分もそんなふうにして欲しい。ずるい。などと先生もわたしに思ったのだったら。
頼るって難しいな。甘えるって。
甘えられたいのに、しっかりしてほしい。
今日は大野に行っている先生。
わたしには関わりのない話なのだけど。
月曜に話振ったら変かな。