今日はいい日だったって。

 


4限国語に入って、ロッカー片づけと、詩の鑑賞と、図書室。詰め込んだ先生。わたしの時に色々と片づけたかったと見える。図書室に行くのは嬉しい。楽しかった記憶があるんだと思う。

 


子どもたちの詩の音読は、想像以上におもしろかった。どの詩も、その子が選んだというだけで魅力的になった。自分にしっくりくる詩を選べていたんだと思う。

素直に目をつぶってみるわたし、一回目目を開けると、向こう側にいた先生がこっち側に来ている。あっ、先生、目ぇつぶってないじゃない!

変わった詩を読んだ子の、内容があまりにも気になって目をちょっと開けた時も先生は目を開けていた。ちょっとちょっと、ずるいって先生。

 


放課後、帰ろうかなと思っていると、先生がやってきた。明日のための窓を外している最中だったと思う。先生は座っているわたしに目をやって、今日のお礼を言ってくれた。思わず、Kくん最近は力ずくなんですねと言った。あんまりよくないかなと思ったけど、目に見えて周知の事実であり、触れるなら早めにフランクにみたいな瞬間を掴んだのだ。先生はちゃんと応えてくれたと思う。1人だから、という先生。そっちを取ったかー。前のSくんみたいになるのかな。

給湯室から戻ってきて、先生のマグカップに触れるチャンスだと思ったけど、先生はマグカップを持ってきていなかった。でももう聞きたかったので、マグカップ変えました?と聞いた。そしたらはいとか何とか、わたしは返事を待たずに前の割れちゃったんですかと聞いた。割れてはいないみたいだったけど、最近うさまる可愛いと思ってて、という話を教えてくれた。ああ、スタンプも使ってましたもんね、そんなに好きだったんですねとさらりと伝えた。今日は大胆なわたし。ついにあの話題にも斬り込む。

 


12月の音楽を2コマ譲ってほしい、ということを伝えた。

わたしが授業をするのかということに興味を持つ先生、はい、でも先生はなしでみたいなことを伝えた。

クリスマスですか、という先生。うっ、鋭いな、でも悟られてはならないと、いえ、12月中ならみたいに返す。

たぶん先生は日を決めてきてはくれると思うので、それを待ちながら準備を進めよう。

 


その話題の前に、先生は来年度帰るつもりなのか聞いた。それで確信を持つつもりだった。でも先生は断言しなかった。

いつかは帰りたいですけど。とまた言った。

まだ全然分からないですと言い、希望出さないんですか、と聞いたら、まだ何にも言ってないと言い、あ、まだそういう話する時期じゃないんですかと聞いたらそうですねと言った。

先生は希望を出すつもりなのか、全然分からなかった。わたしは来年度も一緒な可能性があるのかと、少し驚いたのだ。でも出したい前提の話かもしれないなとも思った。やっぱりうまいことかわされたのだ。

 


音楽の話で責めている間、顔が赤くなった先生。何で赤面していたのだろう。嬉しい。

 


お先にと挨拶して出ようとすると、後ろからついてきなから目論みがあるんですね、というので的を射ていてふふっと笑った。

その後鳥の騒動とかあったけど、可愛さに悶絶して可愛いを連発して帰った。