先生への思いが冷めたような、冷まさなければいけないような、昨晩は珍しく1時半まで本を読んでしまったりして、少し冷静になって一晩自分を持て余したりした。

 


というのも、出来心で一瞬電話番号を登録してみたり、フェイスブック見てみたり、ラインを検索したり、そしてあっさり電話番号で出てきて、アイコンの、本人の美しいのと、最近の赤ちゃん像がかわいく載っているのに、本人の盾というか嫁の壁というか世間というものが取り囲む世界を感じ、まぁ、入る空間なんてないよな、といちからおじゃんになった気分になった。

 


おかげで今日も心から仕事ができ、と言いつつ先生の方の教室を回る時は会えないかな、と思うクセがしっかり付いていて、でも今日は全然見れなくて、いないんじゃないかと思うくらい全然見なくて、給食を食べに職員室に向かう道中、1時間勤務短縮の日をどこにしようか、今日整体行っちゃおうか、え、行こっかなぁ〜なんて自分の得と整体師さんへの欲情を顔に出しながら歩いていると、先生のクラスじゃないクラスに、先生がいた。

しかもこっちを向いている。暗めの教室で、子どもを指導してる途中、椅子にかけてる先生は、やたら格好いい顔して目を合わせてきた。そんなに見る、と身構えるほど強い視線は、いつ離れたのかわからなかった。

それできっと、整体の予約もやめて、今日もあっさり心を奪われているのだと思う。

視線たったひとつで。しかも、ちょっとだけ胸が苦しい。性欲が先走るのではなく、胸が苦しくなるほど、格好いいと思ってしまうこと。そうか、人を好きになるってこんなだっけ。