乗り気じゃない日々。

主に入っているクラスの担任の先生は、学級が始まる前から、わたしの補助を強く希望していた。わたしはその熱烈さに、新しく担任するクラスへの不安と、わたしへの好意の2つがあるのかしらと感じていた。なんというか、不安から来る言葉にしては、別の意味も含まれているような、そんな軽い違和感がずっとあったからだ。

さて望みどおりわたしの補助が始まり、前後にはぜひ来てください、来ていただいて助かりました、またぜひよろしくお願いしますという挨拶を欠かさない。わたしは気分は悪くないものの、そこでも違和感を感じている。大した補助はしていない。困る子の隣に座って、あまり授業の邪魔にならないようにしている。先生は困る子が授業を中断させるのをひどく嫌っており、わたしはそうならないように神経をすり減らしている。がすり減らしているだけで、あまり前に出た補助はしていない。衝撃を与えないもぐらたたきをしてるようだ。

それが本当に気に入られたのかどうなのか、教務の先生と歯磨きが一緒になって、補助に入る不安を打ち明けていたら、ここだけの話をしてくれた。

あの先生は本当は補助に入られるのが苦手な先生で、全部自分でやりたいから補助なんていらない、っていう人なんだけど、だからよっぽどあなたが上手に補助に入ってるんだと思っていたわ。

と言われた。その話は純粋に嬉しく、自信にもなったけど、そこでもやっぱり違和感があった。うーん、そこまで言われるほどのサポートをしている感がない。困る子を特支学級に入れる為の布石だろうか。あまり気にせず、明日からも粛々と仕事をこなすのみだ。

 


宮本くんと、まるでケンカしてるみたい。

と今日の帰りはつぶやいた。

目も合わさず、話もせずに他の人とばかり話し。

毎日学校に行けるようになったものの、接点がほぼ無くなり、以前予想したように、学校が再開してかえって疎遠になった。

その上、他の女子と会話が増えていくのを見るのはつらい。今日は腹いせに隣の先生に話しかけちゃった。

わたしがいる間に終礼があり、各先生越しに宮本くんを見た。こちら側のテーブルの話になった時に、少しだけ目が合った。宮本くんもこちらを見てくれた。それぐらいだった。

 


この試練の日々はいつまで続くんだろう。

この先もうずっとか。

イベントも少ないし、秋ぐらいからまた休校かもしれないし。

自分のした選択に後悔はないけど、宮本くんと、できる限り一緒に過ごしたい、隣にいるのはわたしがいいと思う。