好きだけど避けてる。のか、
好きじゃないからやんわり拒否してる。
のかどちらなんだろう。どちらでもない。のか。
なんてことを朝考えていた。
今日はわたしには悪い日であるように感じられた。
昼休み、子どもに呼ばれて暴れる子を保健室に止めに行った。
入ると珍しく養護教諭が1人で止めていて、駆け寄って抱えようとしたら「男の先生を呼んできてください」と指示された。
すぐに一番近くの教室の宮本くんが浮かんだけど、なんとなく迷惑な気がして、一度職員室を見に行った。頼りない(頼りたくない)事務員しかいなかったので、もう宮本くんを呼びに行こうと決心して、教室へ行った。
教室にいたので、先生、と呼ぶとドアの外まで来てくれたけど、保健室で◯◯さんが暴れてて、男の先生呼んできてって言われたんですけど、先生来てもらえませんかみたいなことを伝えたら、ええ〜って言われた。そのええに、わたしへの批判も入ってるように聞こえてしまった。わたしは残った先生のクラスの子が騒ぐのを、しまったなと思いながらなだめていたけど止まらないし保健室が気になって、結局子どもをかきわけて行ってしまった。宮本先生の横から保健室をのぞいて、暴れる子が他の先生たちによって止まっているのを見て、すいません、わたし止めようとしたんですけど、戦力外だったみたいで、と軽い言い訳をし、もう落ち着いてますねって宮本くんが言ったので、顔色を見て、すいません、ありがとうございましたと言ったら、宮本くんはすぐ引き下がった。
落ち込んで落ち込んで、落ち着いた子どもが給食を食べてる横で、ぼんやりと今起こった出来事を思い返していた。どこをどう切り取っても、ショックだった。
宮本くんに声かけたいから、呼ばれたと思っただろうか。
そうなんだけど。
面倒だったかな。
ごめんなさい。
何か大事なことしてたんですよね。
邪魔してごめんなさい。
昼休みが終わり掃除が始まり、保健室の外はたくさんの人が行き交う。その中に宮本くんはいるだろうかと思ったけど、見る気になれず机の上に視線を落としていた。そのうち、こんにちはーと誰かに挨拶する宮本くんの声が近くで聞こえた。掃除の時に下に来たりあまりしないのに。近くにいますよアピールかとも思った。わたしがこんなモードの時、宮本くんはわりとこんなモードになる気がする。でもそれだけだった。
宮本くんはたぶん養護教諭がそんなに好きではないと思うから、あのえーはわたしを通して養護教諭への不満を言ったような気もする。だけど、以前の見回りをわたしの為かと指摘されたことへの否定の気持ちから発した言葉かもしれないとも思う。わたしに本音を言ってくれたかもという気持ちと、拒否、相反するものがせめぎ合って、でももうプラスには考えないでおく。
今日もLINEがくるかもとも思ったんだ。
期待していた。
明日の朝起きるまでわからないとも思っている。
鳴らないメロディに喜んでたのは3日ぐらいだったろうか。