今日も一日粛々と、と思うと、素敵な日がやってくることもある。

数少ない学校イベントの一つ、歯科検診。

先生の学年は明日あるのだけど、その日は自ら休みをとった。夏休み消化と、なんとなく、逃げ。

だから今日のは全然関わりないはずだった。

 


1年生の検診は掃除の時間にまたがって、ついていると、ほうきを持った先生が降りてきた。でも一瞥も合うことなく、2階に戻っていったから、いいけど、そこまで視線外さなくても、なんて思っていると、先生のクラスの子が降りてきた。

歯科検診が始まってるというのに、マスクの空箱を持ってきて、補充してこいって言われたって言う。え、この学校中で養護教諭の先生だけが忙しい今?もう午後の授業するだけなのに、今補充しないといけないの?ということで、後では駄目なの?今マスクいるの?と2回聞いたけど、はっきりしない返事。全く宮本くんはたまにこういうとこあるよね、と思いつつ、保健室の外で待機させて、わたしがタイミングを見て養護教諭の先生に頼み、先生は記録を中断してせわしなくマスクを箱ごとくれ、疑問はとりあえず、子どもにマスクを渡して帰した。

やれやれと思っていると、そのうち宮本くんが降りてきた。わたしがベンチにぽいっと置いたマスクの空箱を手に取ろうとしたので、先生、それ、わたしが捨てようと思ってそこに置いたんですと言ったら、ああ、と言って、ふっと顔を近づけてくる気がした。耳打ちかと思ったらすれ違うので、ん、と思って持ち場に戻ろうとすると、少し離れた場所で手まねきする。え〜わたしにそれすると思いつつ、耳を近づけると、あいつ、うるさくしませんでした?とか何とか聞く。ああ、きちんとしてましたよ、賢かったです、と言うと、ほんとですか、なんてちょっと顔を歪めて、何このかわいい顔、みたいなことをわたしに思わせて、ありがとうございますだか何だか言って去っていった。

え〜何今の、ちょっとずるくないですか、と、1年生の横でこっそり悶えていた。

別に1年生の前で小声で言ってもよかったんじゃないの。大丈夫だったか聞くぐらい。わざわざ、こっそり呼んで聞こうとするなんて。演出だ。

 


帰りはあちこちで少し見かけて、それで学校を後にしたけど、今日から3日休みを取る間、先生のクラスに入れることになった喜びと、今日のなんだそれを思って、浮かれて過ごしてしまうような気がしてる。今日の終礼ではわたしの支援の時間割を告げられ、先生はどう受け取るのだろうか。

これから週3回も、先生のクラスに入れる。

 


いや、まじで今日のなに。

わたしに気があるままでいて欲しいのかな。

ちょっとー格好いいよー。あー好きだー。

 


日曜はアプリの人と会うんだけど、どうなるだろう。もうアプリも潮時だ。