今日は。少しすっきりしてしまった。

1時間目、支援に入れなくてウロウロして、やっぱり入れないので職員室に戻ると、玄関に1年生の遅れて来た子がいたので、教務の先生にお伺いして連れていくことになった。

じゃあこれも、と忘れ物の連絡袋を渡されて、3年2組だというので、宮本くんのクラスじゃないかと喜んだ。1年生の子とはまた別の話なんだなという認識だった。

1年生の子を送り届けて、さてと2階に上がる。

今日はカッターシャツで、たぶん国語の授業をしていて、邪魔をしては悪いと思いつつ、連絡袋は授業で困ることもあるので、ドアから気づいてもらうのを試みる。しばらくして気づいてくれて、おはようございますと出てきてくれた。これ◯くんのですと渡そうとすると、◯、来ることになったんですか?と先生。え、というと、◯、今日休みなんですよ。という。えっ、そうなんですか⁉︎と驚くわたし。先生の言い方がちょっとおかしくて、笑いがこみ上げてくるのを抑えながら、えっと、教務の先生に言付かっただけなので、全然知らないんですよ、となんとか伝えて、受け取ってもらって引き上げた。指も触れなかった。

教務の先生はお休みを知っており、その場で全てをわたしに伝えず、後で宮本先生に電話します、と言ったあたり、接点を減らし自分との接点を増やすという意図を感じたりした。

掃除の後、職員室に向かう先生を見たので、ちょっと追ってしまった。職員室に入ると追いついて、目が合った先生は、さっきありがとうございました、と話しかけてきてくれた。結局あの子1日休んで、というので、いいえ、でもよくわかんなかったんですけど、なんて言ってしまって、宿題とか中に入ってたってことですか、というと、そうですと答えてくれた。

5限の始まりには図書館にいるのが見えたので、そっちを経由して音楽室に向かった。見かけただけだったけど、たくさん見れて嬉しい。と思っていた。

下校の玄関ではあんまり。

懇談会が始まる時間になって、もう今日は会わないと職員室でのんびり日誌を書いていたら、入ってきた。お茶を取りに給湯室に入っていった。なんだかその行為もわたしを喜ばせた。

 


少し、ほぐれてしまった今日。

昨日までの吹雪の中のような凍える気持ちが嘘みたい。でも夏休みに向けて昂る気持ちとか、すっかり牽制されている。将棋のように、うまく布陣されてしまったのを感じた。しかしわたしも策士だぜ。引いて引いた作戦で、ちょっと宮本くんを慌てさせることができたんだろうか。AB型は、いつの間にか追われているのが大事だということだ。この先追われてるだけに努めよう、と思ったのだった。

 


自分に興味がないから、好きになる。

その相手から好きになられたら、プレッシャーを感じてしまうことがあるみたいだ。

ましてや宮本くんは学校に出会いを求めていない。学校における気楽な好意の相手として、わたしはやっぱりうってつけだったのかもしれない。信頼できる人柄だった。こちらに興味がない。結婚もない。ただ純粋な「大好き」。ところが想定外に歩み寄ろうとしてきたわたしをプレッシャーに感じ、そして妬きもちを妬く自分に気づき、より募る気持ち、みたいな流れになるとよい。

宮本くんの負担、とかそういうのを感じたのはあながち間違いではないのだなと思った。