1日空けた今日。

校長を避けるために新任の先生と並んで歩くことにしたら、思いの外話を聞いてくれるなと思っているところに、先生がこちらに向かって歩いてきた。先生の顔をチラリと見ると、一切こちらを見ないで通り過ぎていた。

 


あぁ、しまったのかなぁ、なんて思いつつ4年生の支援に入っていた。次の生活の時間だけを頼りに今日来たというのに。まぁ、ヤキモチ、もないか。先生があんなことでわたしに腹をたてることがあるだろうか?

 


しれっと3限目1分前ぐらいに教室に忍びこむと、一呼吸おいて、あっ、まる先生、おはようございまーすなんて珍しく音頭をとる宮本くん。

そのまま支援の子の隣に座りこむ。

 


教務の先生に朝一で、めでたく宮本くんのクラスの支援追加を宣言されて、結局勝手に入ってたとこ全部だからわたし的には何も変わらないんだけど、まぁ堂々と入れるようになったし、他の支援を入れられることも減るのだ。

どんないきさつでそうなったかは知らない。教務の先生に、わたしの支援が欲しいと、先生はちゃんと言ったのだろうか。それは少し気になるところである。

 


生活は虫を眺めながら先生の近くにおり、子どもたちと虫かごを眺めては先生に話しかけたり、先生が近くにいて先生も話しかけてくれたりする時間をただ楽しんでいた。ダンゴムシを触るわたしを見る先生。ダンゴムシの足の数をわたしに聞いてくる先生。

次の時間は身体計測だったので、2人ぐらいの子どもをわたしに任せて行ってしまう先生。まぁ信頼と捉え、2人を連れていく。それはまだ来ていなくて、教室に戻り、子どもに預かったものを机に置き、虫かごの片づけをしてしまう。

職員室に戻ろうとすると、保健室から先生が出てくるところだった。さっきありがとうございますと嬉しそうにわたしに伝える先生。曲がり角にいたT先生とSちゃんの前で、虫かご片づけときましたと伝えるわたし。

 


今日も先生のクラスは落ち着かない子が多く、掃除の時、帰ろうと先生のクラスの方に向かっていると、こちらをチラチラ見る先生。なんだろう。用がないのにチラチラ見る先生じゃないのだ。なんだあの可愛い生き物は、と今日何回目か言う。保健室に向かっていき、すれ違って振り向くとさっと保健室を出る先生。その後ろめたさからか?

珍しいな、あんな感じと思ったら、そういえばわたしも今日見せつけみたいなことをしていた。

 


明日はもう少し優しくしようと思う。

これは依存じゃなくて、愛着なのだと思ったりする。