今日はいい日だった。

 


1限目は少し始まりの遅い体育なので、30分まで本を読もう、それまでに顔を見れたらいいなと思っていたら、職員室に入ってきた。ちょっとだけ動揺して、目が合うとおはようございますと言い合えた。今日の格好は結構予想通り。黒のパーカーが最近お気に入りだな。後で見たら、下の紺パンツも合った。最近はそれにシャツを着る、なんかしらんめちゃめちゃ格好いいんだけど、何その神聖な感じ。合わせにいけたので、シンパシーみたいなのはあると思ってる。

 


3限目はまあ普通に支援に入った、一度ひとりの子についていたら、いつの間にか後ろの子についていて、背中合わせになっていた。寄りかかりたい衝動を抑え、はたから見たら、どのように映るのだろうとか思った。

 


5限目は5年生の家庭科にめっちゃ入らないといけないムードをふり切りつつ、隠れるように、教室に入ったのさ。

理科のテストだと思っていたら回路のキット作りで、手伝いがいる感じだったのでよかった。きっとそうしてくれたんだろうな。その時間が楽しすぎて辛かった。

 


今日のテーマはスキンシップであり、3限目はかすりもせず終わったので、そんなもんだと思っていたけど、先生がSくんのなくした金具をわたしに預けてくれた。その時に、先生の指がわたしの手のひらに触れた。先生に振りたい話題は3つほど溜まっていて、爪のことを言おうか、北極の氷のことを言おうか、はたまた、と迷いながら、それを包むように受け取った。

それからあの子この子に手を貸しにいくと、いつも割と近くに寄ってきてくれて、距離がとても近いように思った。わたしも逃げないように踏ん張ったけど、恥ずかしくて、一度だけよけちゃったかな。先生も、今日触りたいと思ってくれてたのだったらいい。