今日はね、帰り結構大きい声で挨拶してくれた。

昨日の今日だからだろうか。

朝は机の上に音楽の教科書が置いてあったり、1時間目が終わってトイレですれ違った先生を、駆けこむ前に呼び止めて次の時間の支援のお伺いをするという荒技をしたわたしに、1時間目の体育でHくんが大泣きしちゃってという話をしてくれたり、ちょっと開いている方の先生のようだと感じた。

 


結局飛びこんじゃう国語は、なかなか息の合った感じだったんじゃないでしょうか。もちろんがんばったのは先生で。なぜかいつもそれを校長先生に目撃されるっていうね。でも授業が、ちゃんと展開が決まっていたのだ。国語の授業がんばってるのが伝わってきた。Sくんの支援も、周りの子の支援も、うまく立ち回れてたと思う。

 


話せたらよかったんだけど、なんとなく、話さなくてもいいような気になっちゃって、強いて寄らなかった、のは先生もだといい。

 


放課後、書いておいた付箋を、手渡しで渡す。パーテーションに張りつけてみたら笑って受けとってくれたのに気をよくして、飴より、あれだ、と少し間を置いてから、先生、これ、と昨日百均まで行って買ってきた補修布を見せて、いりませんかと聞いた。先生はなんだろうという顔をするので、あ、気づいてないんだと思って、あの、ジャージ破れてませんか、と言った。えっ本当ですかと驚き、どこがですかと聞くので、えっ、お、おしりです… と答えると、まじですかめっちゃ恥ずかしいみたいなことを言う。そっか〜知らなかったんだと思って、いいんですかと遠慮がちに受けとる宮本くんに、使ってくださいと渡した。

あの、紺色の。素敵なジャージ。と加えた。

 


やった。いい感じで渡せた。

と、挨拶も心なしか大きい声で返してもらって、気分よく学校を後にしたのだ。

 


学校から帰って、ジャージを見るかな。

穴空いてましたって、でもできないって、お願いしてくれないかな。わたしにさせてくれたらいいのにな。1日宮本くんのジャージ、貸してくれたらいいのに。

 


今朝は1時に目が覚め、旦那とケンカをし、久しぶりに自分の醜いところが出て雨の中嫌な気分だった。

先生のクラスへの支援を思いついたけど、気分が乗らなくて、それもしないでおこうかと思っていたのに、終わればもう気分は軽く、明るく、元気になっていくのがわかった。

 


3年目は物理的距離が近くなり、前よりも宮本くんのことを知れていると感じる。