今日もバタバタと慌ただしい1日だった。

 


わたしのミスからの、先生の気にしいからの、屈辱の保健室からの、教室に戻って軽い報告をすると、あ、ありがとうございま〜すみたいな同情を見せてくれた。

Kくんは今日落ち着いていて、Sくんが泣いて、Kくんがやっぱり業間前に行けなくなって、それをなだめて連れていって、それはSちゃん失敗からの罪滅ぼしからで、体育館まで連れていった。

体育館に行くと、それとなく寄ってきてくれて、結局何があったんですかと聞いてくれた。間に大縄の指導を挟みながら、朝から何か理由を探してたとこがあって、とフォローしてくれた。先生にフォローされて、救われちゃったな。と思っていた。でもわたしでよかったです、先生に向かないで。と伝えた。後から考えたら、結構大胆なこと言ったかもしれないと思ったけど、伝わってもいいと思った。

 


帰りの会の時、先生が保健室前でKくんといるのを見かけた。あれがウロチョロしてるのが嫌だった。わたしは職務を全うした。

 


放課後、あれがまた教室の近くでウロチョロしている。また見に行ってたのか。と思いながら、いや、前の保健室の先生だと思おう、そうすれば割と受け入れられるかもしれない。なんて自己暗示で努力もしてるんだぜ。

 


トイレで、あっ、今日エステだ!退勤1分前か、やばい間に合うかななんて思いながら、先生とは話さずかぁなんて思ってたら、職員室で手を洗ってまたうがいをしたら、後ろで先生がチョコを配っていた。わたしの机にも置いてくれたので、戻ってきた先生にお礼をいうと、今日ありがとうございましたという。えっと、どれのことですかというと、Sちゃんですと言うので、さっき掃除の時うまく言えなかった、ほんとすいませんでした、もうわたしを好きに使ってくださいと言った。どうぞ悪者にしてくださいというと、そんなそんなと否定してみせた。ちょっと、刈り上げてきます。と戯けると、それが笑った。先生はそんな、先生の刈り上げって、見てみたいですけど、と言って、そんなことしたらSちゃんがアワアワになっちゃうと言って戯けていた。

わたしは無意識に先生のくれたチョコを握りしめながら、先生と一生懸命話していた。たぶん先生だけと受け応えをしているようで、それに自分の行いが妬きもちからであること、先生は構われたい女子に囲まれていることを暗に伝えようとしていたのだ。先生に、女子の構ってに応える必要はないと、きっぱり言ったのもそのため。それの言葉を遮るのは印象がよくないと思ったけど、余計な方向に話を持っていきたくなかったし、先生にとって迷惑なことをこれ以上しないで欲しかったから、強めに話を持っていった。先生のことを知ってるアピールを何度か打ち、牽制もしたのだろう。でもわたしの中ではギリギリ、妬きもちからではなく、先生のクラス運営がうまくいく、それだけを考えていたつもり。

 


さっき、Kくんどうしたんですか。と直接先生に聞いてみた。先生は珍しく丁寧に、事細かに教えてくれた。それでたぶん、入れ知恵が校長先生からであるのかなと予測をした。

 


先生にはそれこそ妬きもちに映ったのだろうか、わたしが帰ったら、先生も職員室を離れたみたいだった。わたしのためなのか、違うのか?それはわからないけど14時50分に合わせてチョコレートを配りにきて、わたしと話し、戻っていった先生。

 


明日は七夕なのを先生は気にしている。

そのせいでわたしも若干気にしている。

わたしは何のお願い事をしようか。

1年に1度の願いなんて叶わなくなったし、明日は曇りなんだろうか。

遠くの恋人と会えなくても、今年は先生の側にいれたらいい。十分叶っている。

 


今日の授業中、笑った方がいいみたいなことを言った先生。わたしに賛同してくれてるのかな、と思えて嬉しかった。