夏休みに入ってもう4週間ぐらい経つのに、いまだにあのバケツを持ってくれたのがわたしの胸の中で光っており、結局ずっと思い出し続けている。あれは気持ちのないことではないのではないか、とずっと思っている。

あれがなかったら何を思い出していただろう。

わたしにはあの印象が強すぎて、他のことがあまり思い出せないくらいなのだ。

 


夏休みあと10日。

すごいなぁ、あっという間だ。

まだまだ日が欲しかったりする。

なんだかんだ宮本くんのことは薄れて、客観的に夏休み前の執着を思い出したり、宮本くんはどうもそういうことをさせちゃうたちなんだな、と思ったり、不要な依存のないことにせいせいしたり、食べ物を楽しんだり、のびのび過ごしている。

 


昨晩はなぜか市村くんに会いたくなり、当時のことをすごくまざまざと思い出していた。生理が始まるところなので、関係があるのだろうか、うまく寝つけなかったのも手伝った。なんとなく、一生懸命飲んでいたエクエルなどのサプリを飲まなくなって、それで早めに生理がきてしまったのかな、この妄想みたいなのも関係あるのかな。なんとなく別れを告げられたところや、成人式の出来事、それからしばらく経った集まりまで、頭の中をざーっと流れていった。当時は納得していたはずなのに、何か後悔があるのか、単純に今会いたいから理由を探しているのか、未練がましく思い出していた。

 


夢は先輩だった。

わたしは子どもがいるままの設定。

先輩の奥さんといった風の人と本当に偶然縁があり、家におじゃましたら先輩の家だった、みたいな夢だった。

あんなにラジオを熱心に聴いても夢を見なかったから意外に思っていたのだ。

やっぱりわたしになんてきかせようと思ってねーわ、なんて浮かんだりした。